●日本唐揚協会認定カラアゲニストで、からあげをこよなく愛するライター・松本壮平氏が、『から揚げの天才』の新メニューを実食レポート
『から揚げの天才』といえば、揚げたてのからあげと、テリー伊藤さんこだわりの玉子焼きが味わえるチェーン店。こちら、以前から「カルボナーラからあげ」など、ユニークなからあげメニューを期間限定で提供しており、カラアゲニストである筆者も注目していたお店のひとつです。

その『から揚げの天才』で、「から揚げ付きビーフシチュー飯」と「ビーフシチューから揚げ」が2023年1月31日まで期間限定で販売中。監修したのは「デブリシャス!」でおなじみ、フォーリンデブはっしーさん。納得できるまで何度も試食を重ね、からあげに合うビーフシチューの開発にこだわったそうです。
これまでの「から活=からあげ探索活動」を通じて、和風だしやカレー、メイプルシロップなどとからあげの組み合わせはいくつも味わってきた筆者ですが、ビーフシチューとのコラボは未体験。これは食べてみるしかありません! さっそく『から揚げの天才』に行ってきたので実食レポといきましょう。
あっさりしたからあげと濃厚なビーフシチューはドンピシャの相性!

まずいただいたのは「から揚げ付きビーフシチュー飯」(690円)。漆黒のビーフシチューがたっぷりとかけられており、見た目はハヤシライスのようですね。
ビーフシチューをスプーンですくってひと口含むと、濃厚でコクのあるデミグラスソースの味が炸裂。思わず「ウマっ!」と声が漏れる美味しさ。ひと口で、しっかり丁寧に煮込まれた本格的なビーフシチューだとわかります。

聞けば、鹿児島県産の牛骨スープで仕上げているとのこと。ほのかにスパイシーな風味が見え隠れしていて、濃厚な旨みを感じます。
牛肉もちゃ~んと入っています。もうこれだけで十分、からあげはなくていいかも? なんて思ってしまいました。とにかくご飯との相性バツグンで、からあげのことなど忘れてスプーンを動かしてしまっていた筆者。

このビーフシチューの美味しさで、からあげへの期待もMAXに。大ぶりのからあげが真ん中あたりでカットされ、ご飯の上に盛り付けられています。からあげは、ビーフシチューがかかっているにも関わらず、衣のカリッと感が健在。見事なまでに爽快な歯ざわりで、いつも食べている『から揚げの天才』のからあげと変わりありません。

ちなみに、『から揚げの天才』のからあげには「白・黒・赤」の3種類があり、この「から揚げ付きビーフシチュー飯」に使用されているのは、一番あっさりした味付けの白。そのためビーフシチューの濃厚な味わいが肉や衣とバランスよく混じり合って、どちらの美味しさも際立つ印象。
からあげに合うソースはいろいろありますが、この味は新発見。あっさりしたからあげにコク深い味が加わって、とめどなく食べてしまいそうです。

単品の「ビーフシチューから揚げ」(1個・180円)はカットされずにそのまま供されます。1個あたり60gほどのビッグサイズ。こちらもビーフシチューがたっぷり。そしてその中には牛肉もしっかり入っています。からあげ1個につき、必ず牛肉ひと切れ入るようになっているとのこと。素晴らしいオペレーションですね。「オレのには肉が入ってないぞ!」なんてことにならずに済みます(笑)
単品は1個からオーダーできるので、好きな数だけ頼んで「から揚げ付きビーフシチュー飯」にのせて食べるのもアリ。いずれもテイクアウトが可能です。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。