女性向けの完全メシ？　栄養学的には？ (2024年7月25日)

最近進化と拡大を遂げている「完全メシ」。完全メシとは「日本人の食事摂取基準」で設定された３３種類の栄養素をとることができ、たんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素のバランスも考えられていて、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸も摂ることができるブランドで、ようは、手軽に栄養バランスが取れるというもの。日清食品から新たなターゲット層へ向けた「完全メシ」が今月発売されたのでお話しを伺いました。日清食品株式会社の佐藤 真有美さんのお話しです。完全メシ！女性向けおにぎり日清食品株式会社の佐藤 真有美さん「冷凍完全飯DELIおにぎり」という商品です。６種類発売いたしまして、梅や鮭、ツナめんたいといった、あの定番の具材を使用したものと、ちりめん山椒と枝豆とか、あと韓国のビビンバ風みたいなバラエティーに富んだラインナップを揃えています。忙しくしている女性向けに商品化したものになります。完全飯シリーズが男性のユーザーがすごく多いという事実がありました。もう一つは、バランスよく必要な全ての栄養素が摂れるということはやはり美容にもすごく価値のあるものですので女性には、実は完全飯のコンセプトはもうとてもぴったりだと前々から思っていたので、イメージを女性向けにすることで、女性のニーズが一気に取れるんではないかと思った二つがきっかけです。今までは忙しい男性などが、気軽に栄養を補給できるイメージの強かった「完全メシ」。女性向けに良い商品はないか、と考えたのがこちら「冷凍完全飯ＤＥＬＩおにぎり」忙しい女性をターゲットに、気軽に食べられて、インナービューティーを整えられるとして発売。オンライン、ＥＣサイトなどで購入が可能で、８袋の冷凍定期コースの注文だとおにぎり１個あたり税込み１９０円で購入が可能ということです。今月の１８日に販売したばかりと言うことですが、反響はどうなのか、再び佐藤さんに伺いました。間食おにぎり？日清食品株式会社の佐藤 真有美さん当初の計画を大幅に上回るほどのご注文をいただいています。実は、おにぎりが会社の冷凍庫の中に入ってまして、今は間食に女性がかなり積極的に食べています。朝昼晩の３食以外何も日中食べないわけにはいかないので、お腹もすいてしまうので、１個のカロリーが２００kcal以下という少ないカロリーですので、間食でお菓子とかを食べるよりもこちらの方が便利、しかも栄養バランス整っているしというのでかなりニーズに刺さっているなという感触を持っています。発売初日から、かなりの反響だったそう。また、冷凍定期便だとリピート率が良いことから、まだ始まったばかりではあるが、先を見通した上でも好調の滑り出しだ、と言うことです。また、ご飯の代わりではなく「間食」に、このおにぎりを食べる女性が多いとのこと。もともとカロリーが低いので置き換えダイエットにも人気の高い「完全メシ」ですが、甘いものが好きな女性ならではの「お菓子の代わり」にこの完全メシ、と言った活用方法も良さそうです。１日に必要な栄養素の３分の１を補えると言われている完全メシですが、栄養学的に見て本当に問題はないのか？専門家に伺いました。管理栄養士の篠原絵里佳さんのお話しです。管理栄養士の篠原絵里佳さんのお話しです。どうしても栄養素が摂れるけれども私達は健康を維持していくため、何かの病気の予防のために機能性成分、例えばトマトのリコピンとか、野菜の色素成分とか香りの成分とかそういった機能性成分を取ることができなかったり、あとはどうしても完全食になってくると加工してあるものなので、無菌状態なんですね。なので、腸の善玉菌ですねそういったものが増えにくいのでそういったものを発酵食品で善玉菌を胃腸の中に入れてあげるっていうことが大切になります。野菜のようなものを意識して取り入れていただくことで不足している栄養素が補われやすくなっていきます。完全メシを更に「完全にするため」には、日々の食事にも注意が必要。ヨーグルト、キムチ、納豆などの発酵食品に加えて、腸の善玉菌のエサになる食物繊維などを摂りつつ、完全メシを食べることで、効果的に栄養素を摂取できるとのことでした。また、いくらカロリー抑えめの完全メシとは言え、カロリーが不足しすぎると、身体の機能障害などが起こる可能性もあるので、自身のＢＭＩの数値（体重÷身長÷身長）から、自身の必要摂取カロリーを知ることで、必要最低限の摂取カロリーを下回りすぎないようにすることも大切とのことでした。（TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材：竹内紫麻）