【連載】タイの地獄めぐり④ 浮気の罪① ―個性豊かな無頭人― 

【連載】タイの地獄めぐり④ 浮気の罪① ―個性豊かな無頭人― 


個性豊かな無頭人
本連載では、タイにいくつも存在する「地獄寺」をテーマに、筆者が実際に訪れた寺院を紹介しつつ、その魅力をわかりやすく伝えていきます。全12回の連載、第4回となる今回は、タイにおける「浮気の罪」についてみていきます。

タイの地獄寺では、前回ご紹介したように「無頭人」というキャラクターがよくみられます。頭がなく、胴体部分に顔がある人です。

【連載】タイの地獄めぐり④ 浮気の罪① ―個性豊かな無頭人― 


他の地獄の住人とは明らかに一線を画している、なにこれ!?と誰しもが思わざるを得ない存在です。

この無頭人は、主に「浮気の罪」によってこのような姿になったとされています。なかには「僧侶の首を斬った」などの罪の場合もあるのですが、あくまで例外的です。

発想としては理性を司る「頭」がなく、「身体」で浮気に走ってしまうことの象徴であると考えられます。


この無頭人は、伝統的な寺院の壁画にもすでに描かれています。

【連載】タイの地獄めぐり④ 浮気の罪① ―個性豊かな無頭人― 


そして、無頭人の表現は立体になっても受け継がれています。地獄寺では、多くの寺院で無頭人の像がつくられていて、そこには寺院ごとのオリジナリティが色濃く反映されています。

たとえば、無頭人の多くはこのような姿が基本となりますが、

【連載】タイの地獄めぐり④ 浮気の罪① ―個性豊かな無頭人― 


なかには獄卒に連れられていたり、

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身体が変色していたり、

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下腹部に顔があったり、

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オリジナリティが溢れすぎて別の生き物のようになっている無頭人もいます。

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地獄寺のなかで最も古い歴史を誇る、パトゥムターニー県にあるワット・プートウドムでは、立体像や壁画を含めて、様々なパターンの無頭人をみることができます。ワット・プートウドムの地獄は本堂の地下にあり、ジメジメとした空間に赤や青の照明が妖しく光る異世界感たっぷりの場所です。地獄空間にはたくさんの像がつくられていて、壁には隙間なく絵が描かれています。そのなかに、この無頭人も存在しています。

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