北海道屈指の人気を誇る駅弁
北海道の東を走る根室本線。車窓には広大な森林やのどかな牧場が広がり、風光明媚な路線として知られています。
数年前に筆者が乗車したのは「ルパン三世ラッピングトレイン」。「ルパン三世」の原作者、モンキー・パンチ氏が根室本線沿線の浜中町出身であることから、地域活性化プロジェクトとして始まったのだそう。

釧路駅から1時間ほどで厚岸(あっけし)駅に到着。この駅で絶大な人気を誇るのが駅前の氏家待合所で作られる駅弁「かきめし」です。予約すればホームまで届けてもらうこともできるんですよ。

全国でも有数の牡蠣の生産地として名高い厚岸。「かきめし」には名産の牡蠣をはじめ、地元産のツブ貝やアサリなどの海の幸、さらにフキやシイタケといった山の幸も堪能できるのが魅力です。
やや濃いめの甘辛さはどこか懐かしさも感じる味わい。牡蠣の濃厚な出汁が染み込んだひじきご飯も絶品。素材の旨味が凝縮した記憶に残る駅弁でした。
新型コロナウイルスの影響で、旅に出るのが難しくなってしまった今日この頃。東京在住の筆者がいま北海道でこの駅弁を味わうのはそう簡単ではなさそう。しかし食したいという気持ちは抑えることができません・・・。