
豪徳寺(世田谷区)
明治神宮(原宿)
100年前に作られた人工の「鎮守の森」

(C) Shaun Robinson / Shutterstock.com
2020年で「明治神宮」は鎮座百年を迎えました。初詣の参拝客数は日本一、アクセスの良い場所にあり、都心の真ん中とは思えないほど豊かな緑に囲まれています。ミシュラン三ツ星の観光地にも選ばれているため、外国人観光客にも人気。
鬱蒼と神社を取り囲む「鎮守の森(ちんじゅのもり)」は人工の森で、100年前は荒れ地だった場所。全国から集まった約10万本もの献木を、延べ11万人に及ぶ勤労奉仕で数年かけて植栽して作られました。人工の森にもかかわらず、今では野生の鳥や小動物が生息し、暑い日射しから守ってくれる癒やしの森となっています。
強い浄化作用のパワースポット「清正井」

御苑の中にひっそりと佇む「清正井(きよまさのいど)」は、加藤清正が掘ったとされる湧水の井戸。毎分平均60リットルの水量があり、水温は一定して年間15℃程度で、一年中絶えることなくこんこんと清水が湧き出ています。井戸を携帯電話の待受画面にすると運気がアップするといわれ、一時は御苑の入り口に人々が列をなしたほどでした。透明な井戸は底に手が届きそうに浅く見えますが、実際には腰ほどの深さがあり、絶え間なくあふれる水源は鎮守の森といわれています。