「彼のおかげでプロの道に進めた」闘志むき出しで戦った快進撃にダビドビッチ・フォキナ、ジュニア時代からのコーチに感謝[ロレックス・モンテカルロ・マスターズ]

準Vのダビドビッチ・フォキナ、快進撃に「言葉が出ない」

現地4月17日、「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ／ATPマスターズ1000)シングルス決勝で世界ランク5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)に3-6、6(3)-7で敗れたアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(スペイン／世界ランク46位)。ツアー初優勝とはならなかったものの、快進撃を続けて「素晴らしい経験だった」とし、「彼のおかげでプロの道に進めた」とジュニア時代から支えてくれたコーチに感謝した。

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今シーズン、22歳のダビドビッチ・フォキナは、今大会までに9大会出場。2月の「ドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ／ATP500)でベスト8に入ったのが最高成績で、他は1、2回戦で敗れるなど苦戦していた。

だが、今大会2回戦で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-3、6(5)-7、6-1で破ると、その後もダビド・ゴファン(ベルギー／同47位)、テイラー・フリッツ(アメリカ／同13位)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア／同29位)から立て続けに勝利。闘志をむき出しに戦う姿は多くのファンをくぎ付けにして、ツアー初の決勝に進出した。

決勝のチチパス戦では第1セットを3-6で落としたダビドビッチ・フォキナだが、第2セットのビハインドでも強気のプレー。ストレートで敗れたものの、リードを奪われる度に集中力を高め、ギアを一段階上げるプレーで観客を湧かせた。

キャリア最高の1週間を過ごしたダビドビッチ・フォキナは、「素晴らしい経験だった。毎日が楽しく、大きな勝利を手にすることができた。言葉が出ないよ、とても疲れた。キャリアの最高潮を迎えているジョコビッチたちを倒すことができたんだ」と充実した時間を過ごすことができたと振り返った。

また、10～11歳頃からコーチに就いているというホルヘ・アギーレ氏については、「彼がいなければ、僕はテニス選手にはなれなかったと思う。ダメな奴だったんだけど、彼のおかげでプロの道に進むことができたんだ」と、自身のテニス人生においては欠かせない存在だったと言う。

「彼は僕と同じように毎試合を生きているんだ。感情的な男で、試合にすべてを捧げてくれていることに感謝しているよ。コート内外問わずつながっているようなものだ」

次戦は18日より母国スペイン・バルセロナで行われる「バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル」(ATP500)。「この1週間をどのように過ごし、彼らに勝ったことでどれだけ自信がついたことか。次の試合で勝てるかわからないけど、今週と同じようにすべてのポイント、すべての試合に集中するつもり。相手は関係ない。すべての瞬間を楽しんで、この状態をキープしたい」と意気込んだ。

その初戦では予選勝者のヒューゴ・デリエン(ボリビア／同89位)と対戦する。

※ランキングは4月11日付のもの