テニスのグランドスラム、ウィンブルドンがロシアとベラルーシ選手のエントリー拒否を発表したことについて、ロシアの女子テニスNo.2選手であるダリア・カサトキナ(世界ランク26位)は「がっかりした」とした一方で、「人命が最優先される」と語った。
【画像】男女の世界ランキングでTOP150位内のロシア・ベラルーシ選手リスト
ロシアのウクライナ侵攻を受け、ウィンブルドンは20日に公式サイトで声明を発表。
これを受け、現在開催中の「ポルシェ・テニス・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/WTA500)に出場しているカサトキナは、「もちろん私だけでなく、この状況になった選手たちも失望している。世界最大の大会の一つに出場する機会を失ったんだから」と、ロシアとベラルーシ選手にとっては残念なルールが決まってしまったとコメント。
それでも、「でも今世界ではもっと大きなことが起こっていて、人々の命が一番大事だと思う。この決定が具体的に状況をどう変えるかはわからないけど、人命が最優先されることは確かね」と自身の考えを述べた。
また、ロシアと同盟関係にあるベラルーシ出身のサバレンカは「私はただこの大会に集中しようと思っている。自分がコントロールできることは、すべてそうしようとしているし、それがすべて」と、深く言及はしなかった。
同日、男子ツアーの「セルビア・オープン」に出場しているロシアのNo.2選手で世界ランク8位のアンドレイ・ルブレフは、「論理的ではない」とし、ロシアとベラルーシ選手のエントリー拒否は「完全な差別だ」と非難している。