ラドゥカヌ、客席最前列にストーカーがいて涙「辛い経験」
WTA(女子テニス協会)は、2月19日にエマ・ラドゥカヌ(イギリス/世界ランク61位)が試合中に涙を流してプレーができなくなったことについて声明を発表。ストーカー行為をした人物をWTA主催大会の出入り禁止にし、選手の安全を最優先に考えて「大会、セキュリティと協力し安全な環境を維持していく」とした。
【動画】ストーカーが客席最前列に…涙を流して訴えるラドゥカヌ
現地2月18日に行われた「ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/WTA1000)のカロリーナ・ムホバ(チェコ/同17位)とのシングルス2回戦、ラドゥカヌは第2ゲーム終了後に審判へ歩き出す。涙を流し、審判台の裏に姿を隠すなど取り乱した様子に、ムホバも駆け寄ってサポートする。
その後、涙をタオルで拭ったラドゥカヌは、ベンチで休むことなく試合を再開。接戦の末に6-7(6),4-6で敗れている。
これについてラドゥカヌは、自身のSNSで「応援のメッセージをありがとう。昨日は辛い経験でしたが、私は大丈夫です。試合の序盤に起きたことに、戻ってきて試合を続けたことを誇りに思います」とファンに報告。
続けて、「(対戦相手の)カロリーナが素晴らしいスポーツマンシップを見せてくれたことに感謝します。大会の残りの試合での幸運を祈っています」と、泣いているときに慰めてくれたムホバに感謝を示した。
また、今回の出来事にWTAは、次のように声明を出している。
「エマ・ラドゥカヌは公共の場で執拗に付け回す男に接近された。この人物は、ラドゥカヌがドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権の試合中、最前列の席で確認されて追放された。