19歳メンシク、世界18位フィスを破ってATPマスターズ1000初の4強「リベンジがうまくいってうれしい」[マイアミ・オープン]

19歳メンシクがATPマスターズ1000初の4強現地3月27日、「マイアミ・オープン」（アメリカ・マイアミ／ATPマスターズ1000）シングルス準々決勝が行われ、19歳のヤクブ・メンシク（チェコ／世界ランク54位）が第17シードのアルトゥール・フィス（フランス／同18位）を7-6(5),6-1で下し、ATPマスターズ1000で初の4強入りを果たした。【動画】19歳メンシクがATPマスターズ1000初の4強！準々決勝ハイライト世界ランク167位から2024年シーズンをスタートさせたメンシクは、全豪オープンで予選から2回戦に進出すると、ATP250ドーハでツアー初の決勝へ。惜しくも準優勝だったが、その後も着実に成績を残して、9月には全米オープンで3回戦、10月にはATPマスターズ1000上海で8強入り。好成績を収め、ATPアワードの2024年最優秀新人賞に選ばれている。今大会は本戦に初出場。1回戦でロベルト・バウティスタ・アグ（スペイン／同50位）を6-4,3-6,6-1で下すと、2回戦で第6シードのジャック・ドレイパー（イギリス／同7位）を7-6(2),7-6(3)で撃破。3回戦でロマン・サフィウリン（同71位）を6-4,6-4、4回戦で対戦相手の第20シードのトマーシュ・マハツ（チェコ／同21位）が棄権し、ベスト8に進んでいた。準々決勝では、1歳年上で20歳のフィスと対戦。昨年、20歳以下の「Next Gen ATPファイナルズ」ではストレートで負けている相手に対し、準々決勝ではコートを広く使い、角度のあるストローク、ドロップショットで相手を左右に動かしていく。互いに一歩も譲らずもつれたタイブレークでは、1-3から精度の高いショットで挽回し5連続ポイント。そのままメンシクが第1セットを奪った。第2セットでも安定したプレーを続け、サービスゲームではわずか2ポイントしか失わず。リターンゲームでプレッシャーをかけ続けて、計3度ブレークして6-1。昨年末の雪辱を果たし、キャリア初となるATPマスターズ1000準決勝進出を果たした。「2日間プレーしていなかったからリズムが鍵だった。アルトゥール（フィス）は昨日、アレックス（デミノー）ととてもタフで長い試合をしていたから回復には24時間もなかった。僕とは逆の状況だったんだ」と振り返ったメンシク。「試合は本当にタフだった。アルトゥールは素晴らしいプレーをしていたし、この数週間良いパフォーマンスを見せていた。だから、リベンジがうまくいってうれしいよ」と前回の借りを返せたことを喜んだ。19歳ながら、すでにトップ50付近にランキングを上げ、キャリアを通じてトップ10から6度の白星を挙げている。それでも「コートに立つたびに『これは大事な試合なんだ』と考えている。自分のベストのテニスをしよう、最高のパフォーマンスを見せようといつも思っているんだ。相手がトップ100、20の違いはあるが、僕の心構えはいつも同じだよ」と謙虚に戦う。ツアーの注目は18歳のジョアン・フォンセカ（ブラジル／同60位）に奪われがちで、「チェコという小さな国から来ているから注目度が低いのかもしれない」と言う。しかし、「新しい名前がテニス界に登場するのは素晴らしいこと。僕たちはヤニック（シナー）やカルロス（アルカラス）の後を続いていくつもり」とトップの背中を追っていきたいとした。ATPマスターズ1000で初の決勝進出へ、準決勝では第3シードのテイラー・フリッツ（アメリカ／同4位）と対戦。2023年の全米オープンで3ゲームしか奪えず完敗を喫した相手に、再び雪辱を果たすことができるだろうか。【U-NEXTが「ATP Media」と5年間にわたるパートナーシップを締結】世界最高峰の男子テニスツアー「ATP Tour」。U-NEXTは、「ATP Tour」2025～2029シーズンの「Nitto ATP Finals」「ATP Masters1000」「ATP500」「ATP250」「Next Gen ATP Finals presented by PIF」を日本国内における独占ライブ配信している。▶【関連記事】18歳の新星・フォンセカをジョコビッチが太鼓判！数年後には「シナー、アルカラスの扉をノックしている」▶【関連記事】17歳 園部八奏、地元テニスクラブが自身の原点「好きなようにプレーして自分のテニスを伸ばせた」。夢はないが今年の目標は「プロで優勝」▶【関連記事】錦織圭、西岡良仁との試合前に棄権「体が十分に回復していない」。クレーコート・シーズンの戦いに備える[マイアミ・オープン]