カナダ、若手起用が的中「これから先、何年も出場するような選手だと思った」
女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ by Gainbridge」(BJK杯)ファイナル予選 グループAのカナダ対ルーマニア(東京・有明コロシアム)が、4月11日に行われ、3勝0敗でカナダが勝利した。
【動画】カナダの18歳エムボコが見せた!破壊力満点のストロークに柔らかなドロップショット
計18か国が参加するファイナル予選は、3か国ずつの計6つのグループに分けられ、総当たり戦が行われる。
グループAでは、昨年のBJK杯ファイナル(スペイン・マラガ)ではベスト8だった日本とカナダ、ルーマニアの3か国が争う。11日の開幕日には、カナダとルーマニアが対戦した。
シングルス第1試合では、今季女子ツアー下部のITF大会で5度の優勝を果たし、3月のWTA1000マイアミで2回戦に進んでいるカナダの18歳、ビクトリア・エムボコ(世界ランク159位)がミリアム・ブルガル(ルーマニア/同211位)を6-1,6-4で快勝。
「自分のためでなく、国のために戦うのは感情がまったく違う。たくさんの方たちに応援してもらって、カナダのファンにも助けられて、彼らがいたから緊張したけど、自分を安定させることができた」と、終始攻撃的な姿勢を崩すことなく、相手にプレッシャーをかけ続けて勝利を手にした。
続くシングルス第2試合では、マリナ・スタクシッチ(カナダ/同128位)と、アンカ・トドニ(ルーマニア/同88位)が対戦。堅いディフェンスに加えて、正確なプレースメントでトドニを圧倒したスタクシッチが、6-4,6-3のストレート勝ち。
勢いに乗るカナダは、ダブルスでもケイラ・クロス(ダブルス同184位)/レベッカ・マリノ(ダブルス同235位)が、ジョルジア・クラチュン(ダブルス同907位)/マラ・ガエ(ダブルス同549位)を6-2,6-4で下して、カナダが1セットも落とすことなく3勝0敗でオープニングマッチを勝利で飾った。
ハイディ・エルタバク監督は、「想像している中で最も良い結果になった」とコメント。18歳のエムボコ、20歳のクロスといった代表初出場の若手が勝利を挙げ、「新しいジェネレーションを起用するのは大切なこと。
大会2日目となる12日は、杉山愛監督率いる日本チームが登場。内島萌夏(安藤証券/同51位)や伊藤あおい(SBCメディカルグループ/同104位)、柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス/同136位)、青山修子(近藤乳業/ダブルス同55位)、穂積絵莉(日本住宅ローン/ダブルス同51位)の5名が選ばれた日本は、ルーマニアと対戦する。
今大会は、男子のATPツアーや男子国別対抗戦「デビスカップ ファイナル予選1回戦 日本対イギリス」を配信しているU-NEXTが独占ライブ配信している。
▶【関連記事】19歳メンシク、ツアー初優勝「特別な意味を持つ」。敗れたジョコビッチ「彼には明るい未来があると確信」[マイアミ・オープン]
▶【関連記事】錦織圭、第1セット終了後に棄権。クレーコート・シーズン初戦は2回戦敗退[米男子クレーコート選手権]
▶【関連記事】17歳 園部八奏、地元テニスクラブが自身の原点「好きなようにプレーして自分のテニスを伸ばせた」。夢はないが今年の目標は「プロで優勝」