大坂なおみ、「BNLイタリア国際」2年連続初戦突破


女子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/WTA1000)シングルス1回戦が5月7日に行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク48位)はワイルドカード(主催者推薦)で出場のサラ・エラーニ(イタリア/同177位)を6-2,6-3で下し、2回戦進出を果たした。

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27歳の大坂は、クレーコート・シーズン初戦となった「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/WTA1000)で初戦敗退を喫した。
しかし、先週開催されたWTA下部ツアー「サン・マロ・オープン」(フランス・サン・マロ)にワイルドカードで出場すると、クレーコートで初のタイトルを獲得。

自身のSNSで「コートに戻ってきて初めてトロフィーを獲得したのが、最も苦手なサーフェスというのは少し皮肉ね。でも、それが人生で最も好きなこと」と綴った。

その勢いを持って臨むのが、昨年トップ10にも勝利するなど4回戦まで勝ち進んだ「BNLイタリア国際」。初戦でベテランのエラーニと対戦した。

試合は序盤からエラーニはムーンボールやドロップショットを使って崩しにかかるも、大坂は我慢強くプレー。強打だけでなく、角度をつけた鋭いショットで先にリードを奪うと、そのまま挽回を許さず6-2で第1セットを先取する。

続く第2セット、第3ゲームでブレークされた大坂は追いかける展開。それでも力のあるショットでエラーニを押し込んで、第6、第8ゲームをブレークし6-3。快勝で2回戦進出を決めた。

試合後の会見で大坂は、クレーコートへの適応について「今年のクレーコート・シーズンは、勝てて臨んでいるからこれまでとは違う。去年、良い試合がいくつかあって、それが記憶に残っていたの。
サン・マロでも、ローマでもそれが力になっている。すべてが積み重なっている感じ」と、着実にステップアップしているという。

また、マドリードでの敗戦後には、不安を綴るSNSも見受けられた大坂。「人に迷惑をかけるのが嫌いで、誰かに相談するより自分で解決したいタイプ」とするが、前週にはコーチであるパトリック・ムラトグルー氏に「試合前には正直な気持ちを伝える」と相談した。

「今日も緊張していることを伝えたわ。それだけでも気持ちは楽になる。健康でいること、生きていることに感謝する。それが最近の私の支え」と精神面でも安定したことが好調の理由だとした。

2回戦では第9シードのパウラ・バドサ(スペイン/同10位)と対戦。上位選手を相手にどのようなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。

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