「木下グループジャパン・オープン」のオフィシャル大会球にヨネックス「ツアープラチナム」が採用

日本で唯一の男子ツアー 「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500/9月24~30日)は、オフィシャルボールとしてヨネックスの「ツアープラチナム(TOUR PLATINUM)」が採用されたことを発表した。

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22日に発表会が行われ、「木下グループジャパン・オープン」のトーナメントディレクターを務める甘露寺重房氏、アシスタントディレクターの辻野隆三氏、ヨネックス代表取締役社長のアリサ ヨネヤマ氏が出席。


ヨネックスは、テニス事業の強化の一つとして2021年からラインナップを刷新し、国際大会の公認球として新たなモデルを展開してきた。中でも「ツアープラチナム」は、自社テニスボール工場をタイに持ち、安定した飛び性能と高い耐久性は世界のトップ選手からの信頼も厚い。

同球は、全日本ジュニア選手権や全国小学生大会、日本リーグなど国内主要大会で採用されており、女子ツアー「東レ パン パシフィック オープンテニス」(WTA500)などの国際大会でも使用。

男子のATPツアーでは、昨年に続き「成都オープン」(中国・成都/ATP250/9月17~23日)、そして今回発表された「木下グループジャパン・オープン」、「ロレックス上海マスターズ」(中国・上海/ATPマスターズ1000/10月1~12日)で同一球が2028年まで採用されることが決まった。

今回の契約発表に際し、ATPは「2025年、選手にとってより一貫性のあるプレーを提供するため、ATPカレンダーの各大会で使用するテニスボールを標準化するプロセスを開始した。入札プロセスを経て、ATPはヨネックスと契約を締結し、2025年から2028年にかけてATP250『成都オープン』、ATP500『木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス』、そしてATPマスターズ1000『ロレックス上海マスターズ』でヨネックスのツアープラチナムボールを使用することになった」とコメントしている。

アジア・スイングのボールを統一することについて「1年以上前からATPから通達があった」と甘露寺氏は明かす。多くのボールメーカーの中からヨネックスが選ばれ、「長年培ってきたモノづくりに対するこだわり、製品の品質、真摯な姿勢が評価された。日本のメーカーがアジア・スイングで選ばれたのは非常にうれしい」とようやく発表できたことに安堵した様子。「ATPツアーとしても、選手にとっても、また観戦するテニスファンにとっても、高いパフォーマンスが見られる環境を整えている。ツアーとして前向きな進化」とした。

また、この数年でサーフェスの速さよりもボールについて言及する選手が多くなり、「間違いなく選手のプライオリティが高くなっている」と解説者としても活躍する辻野氏は言う。


大会ごとに使用されるボールが異なることで「(選手としては)プレーしづらい。肘や手首、肩への影響もあるだろう」とし、「大会が終わって次の大会でボールが違うと、また何日間かボールに慣れるために時間がかかってしまう。そうするとパフォーマンスが変わってくる」と、アジア・スイングに一貫したボールを採用したことで怪我の防止、プレーの質を上げるという点でプラスのことだとした。

辻野氏が言うように近年では選手からボールに関する苦言が増えた。アジア・スイングでボールを統一することで解消されるだろうか。

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