昨年準Vパオリーニが全仏オープン3回戦へ


「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス2回戦が5月28日に行われ、第4シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/世界ランク4位)は、アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア/同71位)を6-3,6-3で下して3回戦に進出した。

【動画】センターコートに埋め込まれたラファエル・ナダルのプレートをパオリーニもチェック

29歳のパオリーニは、昨年の全仏オープンで当時世界4位のエレナ・ルバキナ(カザフスタン)を破って決勝に進出。
惜しくもグランドスラム優勝とはならなかったが、トップ10入りを果たして続くウィンブルドンでも準優勝し、一気に飛躍の年とした。

昨年の忘れ物を取り戻すべく、前哨戦の「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/WTA1000)では1990年大会のモニカ・セレシュ以来となる単複制覇。母国イタリアでトロフィーを掲げ、今大会に弾みをつけた。

初戦でユエ・ユアン(中国/同87位)を6-1,4-6,6-3で下したパオリーニ。トムヤノビッチとの2回戦では、試合序盤からミスを恐れず、思い切りよくラケットを振っていく。コートを広く使って相手を翻弄し、序盤で奪ったリードを活かして6-3でセットを先取した。

続く第2セットもボールの緩急を活かしてラリーの主導権を握るパオリーニは、序盤で2ブレークする。トムヤノビッチも力のあるショットで押し込んでいくが、これをしのぎ切って6-3。2年連続で3回戦進出を決めた。

「またここ(コート・フィリップ・シャトリエ)でプレーできて素晴らしかった。今日の自分のプレーにも満足しているし、1回戦よりも良いプレーができた」と振り返るパオリーニ。

前述のWTA1000ローマでは計11試合を戦い抜いて、肉体的にも精神的にも疲れがあるだろう。
しかし、“良い問題”だとポジティブ。「今はこの大会に集中して、ローマでのことは今は忘れてここで良い結果を出すだけ」だと集中した。

3回戦ではラッキールーザーで本戦入りしたユリア・スタロドゥブツェワ(ウクライナ/同81位)と対戦する。
編集部おすすめ