アルカラス、全仏オープン初出場から5年連続で3回戦進出
「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス2回戦が5月28日に行われ、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)は、ファビアン・マロジャン(ハンガリー/同56位)を6-1,4-6,6-1,6-2で下し、5年連続の3回戦進出を果たした。【動画】アルカラス、セット失うも気迫のこもったプレーで3回戦進出 ハイライト
22歳のアルカラスは、昨年大会決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)を下して大会初優勝。
今年は、マドリード大会こそ怪我で欠場したものの、ATPマスターズ1000モンテカルロ、ローマとクレーコート・シーズンで2つのタイトルを獲得し、全仏オープン連覇へ勢いに乗る。
予選勝者のジュリオ・ゼッピエリ(イタリア/同310位)にサービスゲームを失うことなく6-3,6-4,6-2で下した初戦。2回戦では過去1勝1敗となっているマロジャンと対戦した。
この日の試合では、丁寧な組み立てからネットプレーで決めきるなど、マロジャンに隙を与えることなく第1セットを6-1で奪う。
しかし、第2セットに入ってマロジャンも強打だけでなく、巧みなドロップショットを使って反撃。リードを許したアルカラスは、常にチャンスを作ってプレッシャーをかけていったが、アンフォーストエラーも増えてしまい5度のブレークポイントを活かせず。4-6でセットを落としてしまう。
それでも、ここで実力を発揮するのが前年覇者のアルカラス。ショットの鋭さを一気に増してギアを上げると、第3セットを6-1。第4セットも3度のブレークに成功して6-2で試合を終わらせ、初出場の2021年から5年連続となる3回戦に駒を進めた。
試合後、アルカラスは「良いプレーができたよ。第2セットでは序盤にサービスゲームをブレークされ、彼が徐々に調子を上げて対応できなかった。
彼のプレーは本当に素晴らしかったんだ。でも、自分のメンタルをリセットできたことには誇りを持っているし、第3セットはとても良かった。最後の2セットを素晴らしいプレーで締めくくることができたよ」と総括した。
アルカラスは、全仏オープンを史上最多14度制したラファエル・ナダル(2017-20)以来の連覇へ一歩前進。3回戦ではダミール・ジュムホール(ボスニアヘルツェゴビナ/同69位)と対戦する。
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