ジョコビッチ、全仏オープンで20年連続の3回戦進出


「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス2回戦が5月28日に行われ、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク6位)は地元フランスのコランタン・ムーテ(同73位)を6-3,6-2,7-6(1)で下して20年連続で3回戦進出を果たした。

【動画】ジョコビッチ、地元フランスの世界73位ムーテを破り3回戦進出

38歳のジョコビッチは、前週行われた「ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/ATP250)でツアー通算100度目のタイトルを獲得した。
全仏オープンは2005年から21年連続出場となり、過去3度(2016、2021、2023年)の優勝、2年ぶりのタイトルを狙う。

1回戦のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同98位)戦は、6-3,6-3,6-3で危なげなく勝利。地元フランスのムーテとの2回戦を迎えた。

立ち上がりでブレークを許したジョコビッチは、角度のあるストロークとタイミングの良いドロップショットを使ってペースを握っていく。2度のブレークでリードを奪うと、地元ファンの声援を受けてしぶとく戦うムーテの反撃をかわして、6-3で第1セットを先取した。

第2セット以降、ジョコビッチはリターンから厳しいボールを配球し、ムーテに攻めさせない。ラリーの主導権を握って流れを引き寄せ、2ブレークし6-2でセットを連取。第3セット途中には、左足指の治療のためにメディカル・タイムアウトを取ったが、追い上げるムーテを振り切りタイブレークを制して7-6(1)。20年連続での3回戦進出を果たした。

試合後、左足指にマメができたことで集中力を欠いたとしながらも、「良い試合だった。最後はうまく締めくくれたし、動きも良く、素晴らしいタイブレークができた。第3セットは彼(ムーテ)が取るかもしれなかったから、観客も盛り上がっていて、僕にとってはあまり楽しい時間ではなかった。
簡単ではなかったけど、落ち着いて自分がやるべきことに集中するようにして、うまく実行できたと思う」とコメント。

「3セットとはいえ、3時間走り抜いた良いトレーニングになった。グランドスラムでは1日空きがあるから次に向けてしっかり準備できる」と語った。

3回戦では、予選から勝ち上がっているフィリップ・ミソリッチ(オーストリア/同153位)と対戦。ミソリッチは2回戦で第27シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/同31位)を4時間14分の熱戦の末に、7-6(5),7-6(6),4-6,4-6,6-3のフルセットで撃破。グランドスラムで初の3回戦に進んでいる。
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