シフィオンテク、3試合連続のストレート勝ちで16強
「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス3回戦が行われ、第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク5位)はジャケリン・クリスチャン(ルーマニア/同60位)を6-2,7-5で下し、初出場から7年連続での4回戦進出を果たした。
【動画】シフィオンテク、7年連続の16強!次戦の相手をめぐって会見で笑顔
23歳のシフィオンテクは、今季4度のベスト4入りもいまだタイトルはなし。
それでも現在3連覇中の全仏オープン。女子シングルスで初の大会4連覇を狙うシフィオンテクは、1回戦でレベッカ・スラムコワ(スロバキア/同42位)を6-3,6-3、2回戦でエマ・ラドゥカヌ(イギリス/同41位)を6-1,6-2で破り、危なげなく3回戦に進んだ。
この日も第1セットは相手にブレークポイントを握らせることなく、2度のブレークで6-2と先取する。しかし、第2セットは一転して激しい打ち合いに。互いにチャンスがあったものの、決め手に欠いてサービスキープが続く。
意地と意地がぶつかり合った中、6-5でシフィオンテクは最初のマッチポイントを逃したものの、デュースでシフィオンテクがリターンエースを奪って、再びマッチポイント。最後は深いリターンでクリスチャンのミスを誘い、バックハンドがネットに。タフな戦いを制して4回戦進出を決めた。
シフィオンテクは、「良い試合だったし、第2セットでは彼女が本当にレベルを上げてきた。私も上げる必要があったし、面白い試合になったと思う。でも、最後には自分がしっかりとプレーできたことに満足している」と振り返った。
会見は、次戦の相手が決まる第12シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン/同11位)と第21シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同21位)の試合中に実施。ルバキナも4勝4敗と決して分がいいわけではないが、オスタペンコには0勝6敗。シフィオンテクにとっては天敵だ。
「2人とも素晴らしい選手で、何年も対戦してきているので互いのプレースタイルはよく知っている。どちらが相手でもチャレンジになる。勝者を見守るわ」と模範的な回答をしたが、記者も「どちらが相手になってほしいか希望は?」と追及。「ないわ」と即答したが、思わず頬が緩むと記者からも笑いが起きた。
「うまく嘘つけている?(笑) 本当にどちらでもいいの。あぁ、これじゃポーカーできないわ」とごまかしたシフィオンテクだが、その後、ルバキナがオスタペンコを6-2,6-2で撃破。シフィオンテクの希望通りの対戦相手となった。6年連続での8強入りとなるだろうか。