シフィオンテク、全仏オープン4連覇へまた一歩前進


「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス4回戦が行われ、第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク5位)は第12シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン/同11位)を1-6,6-3,7-5の逆転で下して8強入りを果たした。

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シフィオンテクは、今季4度のベスト4入りもいまだタイトルはなし。
得意のクレーコート・シーズンでも苦戦が続き、2022年2月以来の5位以下に。史上初の大会4連覇を狙う。

対する25歳のルバキナは、前哨戦のWTA500ストラスブールで今季初優勝を果たし、弾みをつけて7度目の全仏オープンに。直接対決では4勝4敗の五分としている。

試合序盤、ファーストサーブがなかなか入らないシフィオンテクに対して、ルバキナもこのチャンスを逃さず、積極的に攻撃。リターンから矢のような鋭いショットを次々と放って、一気に5ゲーム連取し6-1で第1セットを先取した。

トイレットブレークを取って一息入れたシフィオンテク。気を取り直して第2セットに入ろうとしたがルバキナがそれを許さない。圧倒的な攻撃力でペースをつかみ、プレッシャーをかけていき第1ゲームでブレークする。しかし、シフィオンテクも食らいつこうと粘り強くプレーし、第4ゲームでブレーク。直後のピンチもしのぐと、ルバキナのミスも徐々に増えて5ゲームを連取して6-3でセットを奪い返した。

これまでの2セットから一転、最終セットはどちらも譲らない息詰まる攻防が続く。
互いにサービスキープする中、第7ゲームでシフィオンテクが貴重なブレークに成功しこの試合初めてリードを奪ったが、ルバキナも負けじとブレークバック。それでも勢いはシフィオンテクにあった。躍動感のあるプレーを披露し、5-5で再びブレークに成功。サービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして7-5。逆転勝ちで6年連続のベスト8入りを決めた。

準々決勝では、エリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同14位)と対戦。スビトリーナは4回戦で昨年準優勝の第4シード、ジャスミン・パオリーニ(イタリア/同4位)を4-6,7-6(6),6-1で下している。
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