ジョコビッチ、セットを失うことなく全仏オープン16年連続で8強入り決める
「全仏オープン」男子シングルス4回戦が6月2日に行われ、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク6位)はキャメロン・ノリー(イギリス/同81位)を6-2,6-3,6-2で下して16年連続でベスト8入りした。
【画像】「全仏オープン」SNSでジョコビッチのマッチ100勝を祝福
全仏オープンの前週に開催された「ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/ATP250)でツアー通算100度目のタイトルを獲得した38歳のジョコビッチ。
史上最多25度目のグランドスラム制覇を目指すジョコビッチは、1回戦でマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同98位)、2回戦でコランタン・ムーテ(フランス/同73位)、3回戦で予選勝者のフィリップ・ミソリッチ(オーストリア/同153位)を危なげなくストレートで下して4回戦に進出している。
勝てば2010年から16年連続で8強入りとなる4回戦の相手は、前述の「ジュネーブ・オープン」準決勝でも破るなど過去5戦負けなしとしている元世界8位のノリー。
第1セット、多彩な攻撃パターンでノリーにミスさせていくジョコビッチは、最初のリターンゲームでブレーク。一度は追いつかれたものの、厳しいショットを連発してさらに2度のブレークに成功し6-2でセットを奪う。
しかし、第2セットではノリーも低い弾道のバックハンドとスピンを利かせたフォアハンドで攻め込み、ジョコビッチを苦しめる。
それでも激しいラリーの応酬がセット終盤まで続く中で、勝負所を押さえたジョコビッチが終盤にリードし6-3。2セットアップとすると、テンポの速い攻撃で畳みかけて、2ブレークして5-1に。盤石の試合運びで8強入りを決めた。
この日の勝利で、3度のタイトルを獲得している全仏オープンでのマッチ勝利数が100勝(16敗)に到達。14度の優勝を誇るラファエル・ナダル(112勝4敗)に次ぐ記録となった。
なお、そのほかのグランドスラムでは、全豪オープンで99勝10敗(優勝10回)、ウィンブルドンで97勝12敗(同7回)、全米オープンで90勝14敗(同4回)の戦績を残している。
準々決勝では、直接対決で8勝5敗としている第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)と対戦する。