アルカラス、世界12位ポールに完勝し全仏オープン4強
「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス準々決勝が6月3日に行われ、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)は第12シードのトミー・ポール(アメリカ/同12位)を6-0,6-1,6-4で下し、3年連続で4強入り。連覇へあと2勝とした。
【動画】強烈!アルカラス 苦しい体勢から見事なカウンターショット
22歳のアルカラスは、昨年大会決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)を下して大会初優勝。今年は、ATPマスターズ1000モンテカルロ、ローマとクレーコート・シーズンで2つのタイトルを獲得した。
全仏オープン連覇に向けて、初戦で予選勝者のジュリオ・ゼッピエリ(イタリア/同310位)を下すと、2回戦でファビアン・マロジャン(ハンガリー/同56位)、3回戦でダミール・ジュムホール(ボスニアヘルツェゴビナ/同69位)、4回戦で第13シードのベン・シェルトン(アメリカ/同13位)を破って準々決勝に進んでいる。
この日の試合、序盤からポールもアグレッシブにラケットを振っていく。しかし、その上をいったのが連覇を狙うアルカラス。10分以上にもつれた第2ゲームでは、攻められても簡単にポイントを失わず、華麗なカウンターを放ってブレークに成功する。
開始早々にリードを奪ったアルカラスは、リターンから積極的に攻め続け、リスクを抑えつつライン際に精度の高い攻撃を見せる。流れを戻したいポールは、無理をさせられてミスも増加。第1セットを6-0で奪った。
第2セットもテンポの速いリターン、パワフルなストローク、意表を突くドロップショットなど、多彩なショットでゲームを支配。6-1とわずか24分でセットを終わらせ、2セットアップに。第3セットでは、ポールも粘り強いプレーをしたが、4-4の第9ゲームをブレークしてそのまま6-4。
卓越したパフォーマンスを披露し、1時間34分の圧倒劇で4強入りを決めた。
準決勝では、第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同7位)と対戦。ツアーでの対戦成績は、アルカラスが5勝1敗としており、今年はクレーコート・シーズンのATPマスターズ1000モンテカルロ、ローマで対戦して連勝している。
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