ジョコビッチ、全仏オープンで13度目の4強入り。準決勝で世界1位シナーと対戦
「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス準々決勝が6月4日に行われ、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク6位)は、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)を4-6,6-3,6-2,6-4で破り、準決勝に駒を進めた。
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全仏オープンの前週に開催された「ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/ATP250)でツアー通算100度目のタイトルを獲得した38歳のジョコビッチは、2005年から21年連続出場。2年ぶり4度目のタイトル、そして史上最多25度目のグランドスラム制覇を狙う。
ここまでの勝ち上がりは、1回戦でマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同98位)、2回戦でコランタン・ムーテ(フランス/同73位)、3回戦で予選勝者のフィリップ・ミソリッチ(オーストリア/同153位)、4回戦でキャメロン・ノリー(イギリス/同81位)をいずれもストレートで下している。
この日は、同大会4年連続でベスト4入りし、昨年大会のファイナリストのズベレフと対戦となった。
第1セット、第1ゲームでズベレフはコート後方からしっかりリターンを返球し、ラリーに持ち込む。ショットの感覚が合わずにミスを重ねたジョコビッチからブレークに成功した。すぐさまラケットを変えて対応したジョコビッチは持ち直したものの、ブレークバックできず。6-4でズベレフがセットを奪う。
続く第2セット、お互い精度の高いファーストサーブに加えて、ラリー戦でもハイレベルな打ち合い。互角の勝負の中で、ジョコビッチが第4ゲームで握ったブレークポイントを活かして、この試合最初のブレークに成功。ズベレフにもチャンスが訪れたものの、ジョコビッチが6-3でセットを奪い返した。
息詰まる攻防は第3セットも続く。
勢いに乗るジョコビッチは、第4セットも第1ゲームでブレークしてズベレフを楽にさせない。今季ここまで影を潜めていた“精密機械”とも呼ばれる正確なショットで、ズベレフの挽回を許さず6-4。大会13度目の4強入りを果たした。
決勝への切符をかけて、準決勝では第1シードのヤニック・シナー(イタリア/同1位)と対戦。両者の対戦成績は4勝4敗となっており、2023年のデビスカップ・ファイナル以降、シナーが3連勝中である。