ガウフ、全仏オープンで2年ぶりの決勝進出

「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス準決勝が6月5日に行われ、第2シードのココ・ガウフ(アメリカ/世界ランク2位)がワイルドカード(主催者推薦)で出場し快進撃を続けていたロイス・ボワソン(フランス/同361位)を6-1,6-2で破り、3年ぶりに決勝進出を果たした。

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21歳のガウフは、前哨戦のWTA1000マドリードとローマで準優勝。
2022年に準優勝している全仏オープンは6年連続出場で昨年はベスト4だった。

前哨戦の好調そのままに、今大会も初戦でオリビア・ガデッキ(オーストラリア/同91位)、2回戦で予選勝者のテレザ・バレントワ(チェコ/同172位)、3回戦でマリー・ボウズコワ(チェコ/同47位)、4回戦でエカテリーナ・アレキサンドロワ(同20位)、準々決勝でマディソン・キーズ(アメリカ/同8位)を破って4強入りしている。

この日は、ワイルドカードで出場し、グランドスラム初出場ながら2人のトップ10を破って準決勝に進んだ地元フランスのボワソンと対戦。

強打が持ち味で、勢いに乗らせたら怖い存在を相手に、ガウフは高い集中力をもって試合が開始。序盤からフォアハンドを軸に強烈なショットで攻めるボワソンに対して、ガウフは堅い守備でコースを突いた無理のないストローク。攻められてもしっかり跳ね返し、ラリー戦を支配した。開始から4ゲームを連取してリードを広げるなど、計3度のブレークに成功して6-1でセットを奪った。

タフな戦いが続いたせいか元気のないボワソン。観客も声援を送るが、ウィナー級のショットを放っても、ガウフの粘り強さそしてカウンターを前に崩しきれない。第2セットも計3度のブレークに成功したガウフが、完璧なプレーを披露して6-2。全仏オープンで3年ぶりに決勝、そして2023年全米オープン以来のグランドスラム優勝に王手をかけた。

決勝は第1シードのアリーナ・サバレンカ(同1位)との頂上対決に。
サバレンカは準決勝で第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同5位)を7-6(1),4-6,6-0で破っている。

直接対決で5勝5敗の五分。直近では、WTA1000マドリード決勝で対戦し、6-3,7-6(3)でサバレンカが勝利している。
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