上地結衣、全豪オープンに続いて全仏オープンも制覇
「全仏オープン」(フランス・パリ)車いすテニス女子シングルス決勝が6月7日に行われ、第1シードの上地結衣(三井住友銀行/世界ランク1位)が第2シードのアニーク・ファンクート(オランダ/同2位)を6-2,6-2で下して全仏オープンで5年ぶり5度目のタイトルを獲得した。
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今年の全豪オープンで5年ぶりにグランドスラム制覇を成し遂げた上地は、単複制覇したパリ・パラリンピック以来となるローラン・ギャロスでの戦いを迎えた。
初戦で地元フランスのポリーヌ・デルレード(フランス/同15位)、準々決勝でリジー・デグリーフ(オランダ/同10位)、準決勝でリー・シャオフイ(中国/同4位)を下して、9度目の決勝に進出を果たしている。
ファンクートとは通算72度目の対戦。50勝21敗と勝ち越している上地は、序盤からスライスで返球してくるファンクートのバックハンドを狙っていく。互いにブレーク合戦の様相となったが、3-2から3ゲーム連取した上地が6-2でセットを奪う。
続く第2セットも精度の高いショットでウィナーを連発した上地が先にブレーク。一度は追いつかれたものの、気合いとは裏腹にミスが出たファンクートを一気に引き離して4ゲームを奪って6-2。5年ぶり5度目の全仏オープン制覇となった。
また、上地はコタツォ・モンジャニ(南アフリカ)と組んだダブルスでも上位2シードを破って優勝しており、単複制覇を成し遂げた。これでグランドスラム通算32勝目(うちダブルス22勝)となっている。