小田凱人、好敵手・ヒュウェットを下して全仏オープン3連覇
「全仏オープン」(フランス・パリ)車いすテニス男子シングルス決勝が6月7日に行われ、第1シードの小田凱人(東海理化/世界ランク1位)が第2シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス/同2位)を6-4,7-6(6)で下して大会3連覇を成し遂げた。
【動画】小田凱人 後ろに下がりながらのバックハンド・ウィナー
19歳の小田は、2023年の全仏オープンでグランドスラム初優勝を飾り、史上最年少での世界1位に。
昨年、金メダルを獲得したパリ・パラリンピック以来のローラン・ギャロスに戻ってきた小田は、1回戦でベテランのステファン・ウデ(フランス/同6位)、準々決勝でダニエル・カベルザスチ(スペイン/同7位)、準決勝で第3シードのマーティン・デラプエンテ(スペイン/同3位)を下して決勝に進出している。
決勝の相手は、20度目の対戦となったヒュウェット。小田の10勝9敗としているものの、2023年以降のグランドスラムは、2人のどちらかがタイトルを獲得。熾烈なナンバーワン争いを続けている。
第1セット、第3ゲームでヒュウェットに2本のダブルフォールトなどがあり、ブレークに成功した小田は、その後も2ブレーク差にリードを広げる。積極的な姿勢ゆえにミスも増え、一時はヒュウェットに追いつかれたが、4-4で3連続リターンエースを奪うなど3度目のブレークに成功。そのまま6-4で第1セットを奪った。
第2セットもテンポの速い攻撃で先にリードした小田。ヒュウェットは気迫のこもったプレーで食らいつき、小田は計3本のチャンピオンシップ・ポイントを活かせない。互いにブレークが続いてタイブレークにもつれた。一進一退の攻防に会場も盛り上がりを見せ、最後はヒュウェットのリターンがサイドラインを割って大会3連覇を達成。
全仏オープンでの3連覇は、2007年から2010まで4連覇した国枝慎吾氏以来となった。



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