シナー 世界45位ブブリクに逆転負けを喫し2回戦敗退


「テラ・ウォルトマン・オープン」(ドイツ・ハレ/ATP500)シングルス2回戦が6月19日に行われ、世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)は、同45位のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)に6-3,3-6,4-6の逆転負け。1年半ぶりに準々決勝を前に大会から姿を消した。


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両者は、2週間前の「全仏オープン」(フランス・パリ)準々決勝でも対戦してばかり。その時はシナーが6-1,7-5,6-0で快勝していた。だが、この日行われた今大会における一昨年の優勝者であるブブリクと、昨年の優勝者であるシナーの一戦は接戦となった。

第1セットではシナーが第2ゲームでブレークに成功すると、自身のサービスゲームも第7ゲームでのわずか2ポイントしか落とさずに6-3で先取する。

しかし、ブブリクも第2セット序盤のピンチを立て続けにしのぐと、厳しいショットにもくらいついて執念を見せる。第6ゲームでこの日最初のブレークに成功し、そのまま6-3でセットを奪い返した。

最終セットも互いに譲らずにブレークポイントを握り合ったが、3-3の第7ゲームでブブリクが鮮やかなパッシングショットを決めてブレーク。シナーの追い上げも振り切って、ブブリクが逆転勝ちを収めた。

この結果、シナーは大会連覇ならず。2023年10月のATPマスターズ1000パリ以来、準々決勝前に敗退となった。また、世界20位以下の選手に対する66連勝もストップした。

一方、ブブリクにとって世界1位に勝利したのは初めてのこと。
オンコートインタビューで「僕らはテニス選手だからどの試合も勝とうとするけど、この試合は特別だ。世界No.1に勝ったことがなかった、これは快挙だよ」と語った。
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