望月慎太郎 グランドスラム初の3回戦進出ならず


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス2回戦が7月2日に行われ、望月慎太郎(木下グループ/世界ランク144位)は、第17シードのカレン・ハチャノフ(同20位)に6-1,6-7(7),6-4,3-6,4-6のフルセットで敗れ、3回戦進出とはならなかった。

【画像】西岡良仁、望月慎太郎が出場「ウィンブルドン」男子シングルス組み合わせ

22歳の望月は、直前に開催された芝でのチャレンジャー大会でベスト4、準優勝と好調。
予選3試合を勝ち抜いて2年ぶり2度目のウィンブルドン本戦入りの切符を獲得した。

本戦1回戦でも予選勝者のジュリオ・ゼッピエリ(イタリア/同351位)を2日がかりの熱戦の末に、2-6,3-6,6-3,7-6(6),7-5で破ってグランドスラム初白星を挙げている。

2021年にウィンブルドンで8強入りしているハチャノフとの2回戦、望月は堅実なリターンやタイミングを取らせないライジングショット、ドロップショットに加えて、鮮やかなネットプレーを披露。変幻自在のプレーで開始から4ゲームを連取すると、第7ゲームもブレークして主導権を渡さず6-1でセットを奪う。

第2セットは、先にリードされる展開。それでも我慢強くプレーし、第10、第12ゲームでは2度のサービング・フォー・ザ・セットの場面をしのいだ。だが、タイブレークの末に最後はハチャノフにパワーで押し切られて、6-7(7)で落とした。

第3セット、コンパクトなテイクバックから的確にボールを捉えてハチャノフを左右に動かしていく望月。トップ20を相手に一歩も引かず、落ち着いた試合運びで2ブレークしてリードを広げる。ハチャノフには1つブレークを許したが、6-4として勝利へあと1セットとした。

第4セットでも積極的な姿勢を貫く望月は、ネットに詰めてプレッシャーをかけていく。しかし、疲労からかサーブスピードが落ちたところを狙われて3-6でハチャノフに奪われた。


予選から5試合目、そして2試合連続でのフルセットマッチとなった望月。ここまで踏みとどまっていたが、大事な最終セットの第1ゲームでミスが早くなり、ハチャノフがブレーク。盛り返したいところだったが、チャンスを作ることができずに、そのまま4-6とわずかに及ばず3回戦進出とはならなかった。

3時間39分の熱戦を制したハチャノフは、3回戦でヌーノ・ボルジェス(ポルトガル/同37位)と対戦する。
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