ジョコビッチ 快勝で3回戦へ。ウィンブルドンでのマッチ99勝


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス2回戦が7月3日に行われ、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク6位)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のダニエル・エバンズ(イギリス/同154位)を6-3,6-2,6-0で圧倒し、同大会19度目の3回戦進出を果たした。


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38歳のジョコビッチは、今年5月に行われた「ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/ATP250)でツアー通算100度目のタイトルを獲得。「全仏オープン」(フランス・パリ)では世界1位のヤニック・シナー(イタリア)に敗れてベスト4となった。

20度目の出場となるウィンブルドンは、7度の優勝(2011、2014、2015、2018、2019、2021、2022)を誇り、新型コロナウイルスの影響で実施されなかった2020年大会を除き、2018年から6大会連続で決勝に進出している。

今年も前哨戦に出場せずウィンブルドンを迎え、約1か月ぶりの実戦となった初戦では、アレクサンドル・ミュレー(フランス/同41位)を6-1,6-7(7),6-2,6-2で破っている。

この日も、地元イギリスのエバンズを応援する声が大きいものの、ジョコビッチは精度の高いサーブを放って、危なげなくサービスキープ。プレッシャーをかけ続けて度々チャンスを作る。

バックハンドのスライスを使ってラリーをスローダウンさせるエバンズをなかなか崩せなかったが、終盤に計10度目のブレークポイントをものにして、ようやくブレークに成功。ジョコビッチが6-3でセットを奪う。

第2セット以降もミスなくコーナーにコントロールされたショットでエバンズを圧倒。第2セットを6-2、第3セットを6-0と付け入る隙を与えることなく同大会19度目の3回戦進出を果たした。

現在では154位にランキングを落としているエバンズだが、自己最高は21位。アウェイの地ということもあり、ジョコビッチにとって簡単な相手ではなかっただろう。
だが、終わってみれば、サーブで落としたポイントはわずか9ポイント。一度もブレークを許さずに完勝した。

「自分のパフォーマンスに満足しているよ。最初のポイントからとてもシャープだった。ダン(エバンズ)にカムバックするチャンスを与えたくなくて、ずっとプレッシャーをかけ続けた。サーブも良くて、正確かつコートを広く使うことができた。今日はすべてのショットがうまく機能し、良い感触だったよ」とコメントし、自身でも「ほぼ完璧なテニスができた」と自賛するほどだった。

「ロッカールームで(ガエル・)モンフィスとあったんだけど、笑いながら『今日みたいな日はいいね。年齢を重ねたらこういう日が必要だ』と言っていたよ。本当にその通りだ。もちろんこういうプレーを続けたいけど、次の試合はどうなるかわからない。でも、目標は明確だよ。
すべて勝ち抜くつもりだ」

男女通じて史上最多25度目のグランドスラム制覇を狙うジョコビッチ。ウィンブルドンでの成績を99勝12敗とし、マッチ100勝をかけて3回戦では同じセルビアのミオミール・ケツマノビッチ(同49位)と対戦する。
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