大坂なおみ、「ナショナル・バンク・オープン」で6年ぶりの8強


女子ツアー「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)シングルス4回戦が現地8月3日に行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク49位)は、アナスタシア・セバストワ(ラトビア/同386位)を6-1,6-0で破り、同大会6年ぶりに8強入りを果たした。

【動画】大坂なおみ 鮮やかなフォアハンド・ウィナー&4回戦マッチハイライト

27歳の大坂は、27日に昨年9月からタッグを組んできた名コーチのパトリック・ムラトグルー氏との契約を解消。
元世界2位のアグニエシュカ・ラドワンスカや元世界1位のイガ・シフィオンテクらを指導してきたトマス・ビクトロフスキー氏が、試験的にチームに加わった。

今大会は、初戦で地元カナダのアリアナ・アルセノー(同515位)を6-4,6-2で下すと、2回戦では第13シードのリュドミラ・サムソノワ(同16位)を4-6,7-6(6),6-3で撃破。勢いに乗って、3回戦では第22シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同26位)を6-2,6-4で破って4回戦に進んでいる。

この日は3回戦で第3シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同4位)に逆転勝ちしている元世界11位のセバストワと対戦。

試合開始から大坂を前後左右に揺さぶるセバストワ。いきなりブレークポイントを握られたが、強引にならず丁寧なショットを続けて大坂はピンチを脱する。すると、ダブルフォールトも絡んだ第4ゲームをブレークし、第6ゲームも破るなど5ゲームを連取。6-1でセットを奪った。

続く第2セットも角度をつけたショットでセバストワのミスを引き出していく大坂。落ち着いたプレーで主導権を手放さない。完璧なプレーを披露し、わずか4ポイントしか失わず一気に6ゲームを取り切って49分で試合を終わらせた。

「今日は思っていたよりも早く試合が終わって驚いたけど、プラン通りに進んで良かった。
次の試合が楽しみ」と振り返った大坂。

6年ぶりに今大会ベスト8入りを果たし、今の精神状態について、「前ほど勝ちたいと思っていないの。変な感じだけどね。今は自分がどれだけ練習してきたか、その結果を見るつもりで臨んでいる。どんな結果になっても、自分のテニスに満足しているわ」とコメント。プレッシャーを感じることなく試合に臨めているという。

それと同時に、「フィットネスにすごく自信がある。今はとにかくボールを返すのが心地よく感じられている」とも話し、心身ともに充実しているようだ。

また、今大会からコーチとして加入したビクトロフスキー氏について「彼のコーチングスタイルがとても良い。率直で明確な指導をしてくれる。私は考えがあちらこちらにいってしまうからすごく助けられている」と述べた。

準々決勝ではウィンブルドンで準優勝だった第5シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同7位)を6-4,6-1で破った第10シードのエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同13位)と対戦する。
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