大坂なおみ 今大会3人目のシード撃破で4強入り
女子ツアー「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)シングルス準々決勝が現地8月5日に行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク49位)は、第10シードのエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同13位)を6-2,6-2で破って4強入り。「自分がやろうとしていることに納得している」と満足のいくプレーだったとした。
【動画】大坂なおみ 世界13位を寄せつけず快勝で4強 マッチハイライト
27歳の大坂は、今大会初戦で地元カナダのアリアナ・アルセノー(同515位)を6-4,6-2で下すと、2回戦でマッチポイントを握られながらも第13シードのリュドミラ・サムソノワ(同16位)を4-6,7-6(6),6-3で撃破。3回戦で第22シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同26位)を6-2,6-4、4回戦でアナスタシア・セバストワ(ラトビア/同386位)を6-1,6-0で破って8強入りしていた。
この日も基本に忠実なクロスラリーからオープンコートに鋭いショットを放ってウィナーなど、シンプルなテニスを披露。攻撃的なスビトリーナに対してもしぶとさを見せて6-2,6-2で快勝し、今大会3人目となるシード勢を破って2022年4月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ)以来、3年4か月ぶりにWTA1000で準決勝に進んだ。
試合中は気持ちを乱すことなく落ち着いた戦いぶりを見せた大坂は、勝利者インタビューの時にマイクを握り、自身のエージェントに向けてバースデーソングを披露。続くインタビューでも「今日勝ったから全米オープンでシード権を獲得できると思う。大きな目標で本当に興奮している。もし誰か私の試合を見るなら、ウェアは超かっこいいわ」と上機嫌だった。
その後の会見でも、「ウィンブルドンの後はすごくがっかりしていた」としたものの、「期待しないように」とプレッシャーから離れたことで良い結果が出ているとコメント。
また、「シーズンのこの時期に自分がやろうとしていることに納得している」と、心を落ち着いて自信を持てているのは全豪オープン以来だという。「大会によってはしっかり練習したから大丈夫と自信を持って臨める時があって、今はその感覚に近い」と満足のいくプレーだとした。
WTA1000で3年4か月ぶりに4強入りした大坂は、準決勝で第16シードのクララ・タウソン(デンマーク/同19位)と対戦する。
タウソンは4回戦でウィンブルドンを制した第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同3位)、準々決勝で全豪オープンを制した第6シードのマディソン・キーズ(アメリカ/同8位)を撃破し、準決勝に進んでいる。