大坂なおみ 4年半ぶりのツアー優勝ならずも世界25位に


「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)で大坂なおみ(フリー/世界ランク49位)は、18歳のビクトリア・エムボコ(カナダ/同85位)に6-2,4-6,1-6で敗れ準優勝。惜しくも4年半ぶりのツアー優勝とは成らなかったが、今大会からタッグを組んだ新コーチについて「このまま続けていけたらいい」と好感触だったようだ。


【動画】大坂なおみ カナダの新鋭にフルセットで敗戦「ナショナル・バンク・オープン」決勝ハイライト

今大会の大坂は、フットワーク良く相手のショットにも粘り強く対応。強引な攻めは少なく、クロスラリーや相手の逆を突くコントロールされたショットで強敵たちを撃破し、大人のテニスで決勝に進んだ。

この日の決勝でもブレークポイントを握らせずに第1セットを6-2で先取する。しかし、第2セット以降は、エムボコのミスを恐れない攻撃や集中勅を欠いてサーブ、ストロークのミスが増加し形勢が逆転。フラストレーションを溜め、元気のないまま4-6,1-6で逆転負けを喫した。

表彰式では目に涙をためながら、大会関係者への感謝の気持ちを述べるだけにとどまった大坂。ショックを隠し切れない様子だった。

試合後、「なぜだか今朝はとても感謝の気持ちでいっぱいだった。どうしてこんなに早く気持ちが変わってしまったのかわからないけど、決勝でプレーできたことはうれしい。ビクトリアは本当に素晴らしいプレーをしていた。コートで彼女(エムボコ)を祝福するのを完全に忘れていたわ」と、18歳のチャンピオンを称えた。

今大会から陣営席に座ったトマス・ビクトロフスキー氏とのタッグについては、「今大会はうまくいったと思う。
もっと良くできたかもしれないけど、それは欲張りすぎ。初めての大会としてはすごく良かったと思うし、このまま続けていけたらいい」と好感触だったようだ。

次戦は「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/WTA1000)に出場予定。4年半ぶりのツアー優勝とはならなかったが、出産から昨季に復帰して以降では最高となる25位までランキングを上昇。

「シンシナティに行くのはすごく楽しみ。今日は少し不安定な感じがする。もっと良いプレーができた気もするけど、具体的にははっきりしない。サーブの改善は必要だと思うけど、次の試合でどのようなプレーができるか見てみないと」と改善点を明かした。

「シンシナティ・オープン」では2回戦から登場。第20シードのリンダ・ノスコバ(チェコ/同23位)と対戦する。
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