伊藤あおい 世界33位パブリチェンコワをフルセットで破り3回戦進出


女子ツアー「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/WTA1000)シングルス2回戦が現地8月9日に行われ、伊藤あおい(SBCメディカルグループ/世界ランク94位)は、第27シードのアナスタシア・パブリチェンコワ(同33位)を6-1,4-6,6-4のフルセットで破り、3回戦進出を果たした。

【画像】伊藤あおいが2大会連続でWTA1000の3回戦へ「シンシナティ・オープン」女子シングルス組み合わせ

21歳の伊藤は、前週行われた「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)で予選から3回戦に進出。
2回戦では、当時世界9位のジャスミン・パオリーニ(イタリア)を破る金星を挙げ、自己最高ランクの94位に上昇した。

今大会も予選から出場し2試合を勝ち抜いて本戦へ。1回戦ではエレナ・ガブリエラ・ルース(ルーマニア/同66位)を6-2,7-6(6)で下して2回戦に進出している。

この日は、今年も全豪オープンとウィンブルドンで8強入りしているベテランのパブリチェンコワと対戦。そんな経験豊富な相手に対し、試合序盤から伊藤の持ち味が炸裂する。

スライスでコート中央に返球していく伊藤に対し、パブリチェンコワは横に揺さぶろうとするもミスを連発。ロブで変化を加えリズムを崩して、伊藤が開始から4ゲームを連取する。第7ゲームで3度目のブレークに成功して6-1でセットを取った。

第2セット、0-4から伊藤は相手のパワフルなショットに食らいついて一度は追いついく。だが、4-4で痛恨のブレークを許してセットを失う。

勝負の最終セット、先にブレークされた伊藤だが、直後の第4ゲームですぐさまブレークバック。パブリチェンコワの強烈なショットをしぶとく返球し、ミスを引き出して第6ゲームもブレークし5-2とした。


第8ゲームで2本のマッチポイントを逃し、直後にはパブリチェンコワにブレークを許したものの、5-4でパブリチェンコワが浅いボールをことごとくミスし、このセット3度目のブレーク。試合を通して、伊藤は14度あったパブリチェンコワのサービスゲームを計8度ブレークし、難敵を撃破した。

前週に続いて3回戦進出を果たした伊藤は、次戦で今年の全豪オープン女王の世界ランク6位のマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦。今季2度目となるトップ10の対戦はどのような戦いになるだろうか。
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