添田豪日本代表監督、望月慎太郎や坂本怜ら若手に光「実力を出してきた」


現在開催中の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)。現地で日本人男子の状態を確認したデビスカップ日本代表の添田豪監督に、日本男子について話を聞いた。


【動画】望月慎太郎が「全米オープン」本戦初勝利!マッチハイライト

大会直前で錦織圭(ユニクロ/世界ランク90位)が欠場を発表した一方で、望月慎太郎(木下グループ/同112位)がタフな予選3試合を突破して本戦に出場。1回戦でクセ者であるヒューゴ・ガストン(フランス/同125位)を相手に、持ち前のネットプレーや伸びのあるストロークを展開して、6-4,6-3,6-4のストレートで勝利を手にした。

日本男子で唯一本戦ストレートインした西岡良仁(ミキハウス/同149位)。怪我の影響から2月以降はなかなか勝ち星を積み重ねられず苦しい状況が続いていた。その中でフランシス・ティアフォー(アメリカ/同17位)に3-6,6-7(6),3-6で敗れたものの、トップ選手を相手に可能性を感じさせるものとなった。

「全米オープン」終了後の週には男子国別対抗戦「デビスカップ」ファイナル予選2回戦 日本対ドイツを控える。日本代表の添田監督は今大会をどのように見たのだろうか。

――望月慎太郎選手の本戦1回戦、ガストン戦の勝利についてどのように見られてますか。

「望月慎太郎の実力がやっと開花してきたというか、もちろん(プロデビューして)この数年は思うようにいかないこともあったと思うのですが、それがあった頃からの取り組みの結果が出てきた。彼の才能から言えば、ここ(グランドスラム本戦)にいてもおかしくない選手です。やっと結果が出た、という感じです」

――デビスカップのドイツ戦(9月12~13日/東京・有明コロシアム)迫っています。少し心配なところでは、(怪我の影響などで)錦織圭選手や西岡良仁選手が出場するのかというところです。


「西岡良仁選手に関しては、思うような結果が出ていないと思うのですが、昨日の試合(ティアフォー戦)を見る限り、思ったより良くなってるなと思っています。本人も探りながらやっているところがあると思いますが、良い部分もありました。2セット目を取れていれば、もっと自信につながっていたと思います。そんなに悲観することはなく、調整をしていけばデビスカップには良い状態で入っていけるのではないでしょうか」

――今年最後のグランドスラムとなりましたが、日本男子のこの1年を振り返っていただけますか。

「思い描いていた活躍や結果には届かなかったのですが、全体的に怪我に悩まされたように思います。デビスカップに関しては、ファイナル予選1回戦でイギリスに勝つことができましたが、この一年を通してみると苦しいところが多かった選手もいました。特に怪我が多く、その辺りは我々も改善していかなければと思っています」

「その中で(望月)慎太郎や(坂本)怜といった若手がちょっと実力を出してきたり、いいコーチに巡り合ったことを(年始の)全豪から振り返ると彼らは少しずつ成長しています。そういう意味では、シーズンも終盤になって良くなってきたと思います」

添田豪監督は「全米オープン」での日本人男子をどう見る? 望月慎太郎の白星に「実力がやっと開花」
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