アルカラス 世界82位をストレートで下して8強


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス4回戦が現地8月31日に行われ、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)は、アーサー・リンデルクネシュ(フランス/同82位)を7-6(3),6-3,6-4で下して、同大会2年ぶり4度目のベスト8入りを決めた。

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22歳のアルカラスは、今季ここまでツアー最多の58勝を挙げており、6つのタイトルを獲得。
クレーコート・シーズン以降、7大会連続で決勝に進出している。

2022年に優勝している「全米オープン」には、5年連続の出場。今大会1回戦で地元アメリカのライリー・オペルカ(アメリカ/同67位)を6-4,7-5,6-4で下すと、2回戦ではマッティア・ベルッチ(イタリア/同65位)を6-1,6-0,6-3で圧倒。シード勢との対戦となる3回戦でも、今季3つのタイトルを獲得している第32シードのルチアーノ・ダルデリ(イタリア/同34位)を6-2,6-4,6-0で破り、ベスト16入りを決めていた。

過去3戦全勝としているリンデルクネシュとの4回戦、試合は序盤から落ち着いてキープしていく。互いにブレークポイントがなく、締まった展開のままタイブレークにもつれると、先にリードしたリンデルクネシュがダブルフォールトで流れを逸すると、アルカラスが一気に畳みかけて1-2から5連続ポイント。そのまま7-6(3)で第1セットを先取した。

第2セット以降も、順調にサービスキープするアルカラスに対して、リンデルクネシュも集中力を切らさずに食らいついて一進一退。だが、勝負所でギアを一段上げたアルカラスが、各セット1度ずつブレークして6-3,6-4と、ストレート勝ちで同大会4度目の8強入りを決めた。

1~3回戦までで、アルカラスがサービスゲームを落としたのは、39ゲームのうちダルデリ戦での1度のみ。この日も16度あったサービスゲームでブレークを許さず、キープ率は驚異の98.2%となり、盤石な戦いぶりだった。

準々決勝では、2度目のグランドスラム8強となったイジー・レヘチカ(チェコ/同21位)と対戦する。


直接対決で2勝1敗としているアルカラスだが、2度の対戦があった今年はいずれもフルセットの接戦。2月のATP500ドーハ準々決勝では3-6,6-3,4-6で敗れているものの、6月のATP500ロンドン決勝では7-5,6-7(5),6-2で勝利している。
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