日本はイギリスに0勝2敗でBJK杯ファイナル4強入り逃す
9月18日、女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ(BJK杯) ファイナル」(中国・深セン)の準々決勝が行われ、日本はイギリスに0勝2敗で敗れてベスト4進出とはならなかった。
【動画】日本はイギリスに0勝2敗でベスト4入りならず…シングルス2試合のハイライト
4月のファイナル予選を勝ち抜いた6か国(日本、イギリス、カザフスタン、スペイン、ウクライナ、アメリカ)と前年優勝国(イタリア)、開催国(中国)の8か国でトーナメントが実施されるファイナル。
2年連続でファイナル進出となった杉山愛監督率いる日本は、第1試合に出場した柴原に加えて内島萌夏(安藤証券)や日比野菜緒(ブラス)、穂積絵莉(日本住宅ローン)、青山修子(安藤証券)の5人で臨んだ。
第1試合のシングルスに登場した柴原は、開始からエネルギッシュに戦うカータルに4ゲームを連取され、スタートダッシュを許してしまう。中盤には持ち直したものの、「ショットがとても重くて、慣れるまで時間がかかった。自分のリズムを掴むのが難しかった」と3-6で第1セットを失った。
第2セットでは柴原らしいネットへの積極的な攻撃が出たものの、カータルのサービスゲームを破ることはできず。「最後は欲張りすぎた。やりたいことをするためのフットワークが十分でなかったから、またミスが出てしまった」と、タイブレークの末に6-7(4)とストレートで敗れた。
第2試合では、エースの役割を担う内島が登場。キャリアハイで23位を記録しているボールターに挑んだ。第1セット序盤は互いにサービスキープする展開となったが、ストローク戦で徐々にボールターが押し始める。2-1から2度のブレークで5ゲームを一気に奪われて、2-6でセット落とした。
挽回したい内島だが、第1ゲームでブレークを許すと、その後のチャンスも活かしきれず流れに乗れない。
昨年に続いて準々決勝で強豪国の高い壁に阻まれた日本。杉山監督は、「2年連続で準々決勝に進出できたのは悪くなかった。改善点をしっかり取り組んで、もっと良い場所にいけるよう努力したい」とした。
また、今回は直前で怪我のため欠場した全米オープン4強の大坂なおみ(フリー/同14位)や、グランドスラム・ジュニアを制してプロの大会にも出場し始めている17歳の園部八奏(与野テニスクラブ/同262位)ら若手の台頭もある。「チームとして、若手から経験豊富な選手まで素晴らしいスピリットがある。彼女たちと一緒に働けて幸せ。来年はもっと強くなって戻ってきたい」と挑戦し続けたいと語っている。
<日本>
内島萌夏(安藤証券/単:92位 複:104位)
柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス/単:164位 複:68位)
日比野菜緒(ブラス/単:201位 複:181位)
穂積絵莉(日本住宅ローン/単:924位 複:29位)
青山修子(安藤証券/単:― 複:38位)
<イギリス>
ケイティ・ボールター(単:55位 複:311位)
フランチェスカ・ジョーンズ(単:73位 複:―)
ソナイ・カータル(単:82位 複:174位)
ジョディ・アンナ・バレージ(単:149位 複:123位)