坂本怜 快勝で「木下グループジャパンオープン」シングルス予選決勝に進出
9月22日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス予選1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の坂本怜(IMG/世界ランク189位)は、アダム・ウォルトン(オーストラリア/同76位)を6-2,6-4で下して、予選決勝に進出。本戦入りにあと1勝とした。
【画像】「木下グループジャパンオープン」シングルス本戦組み合わせ
19歳の坂本は、今季ツアー下部のチャレンジャー大会を中心に転戦し、7月にアメリカ・ケーリーで行われた大会でチャレンジャー2勝目を挙げている。
自己最高となる世界189位に上昇させて、2度目の予選出場となった今大会。ウォルトンとの予選1回戦では、昨年から1センチ伸びたという196センチの身長を活かしたサーブを武器に、開始から4ゲームを連取する。
「サーブからプラス1本ぐらいで終わったポイントが多くて、それがすごく良かった」と、順調にサービスキープしていき、6-2で第1セットを奪った。
第2セットでも坂本は、強引な攻撃ではなく、的確に相手を左右に振ってラリーを組み立てる冷静なプレーで試合の主導権を渡さず。サービスキープが続いた4-4の第9ゲームで、しつこく繋いでくる相手にバックハンドのダウン・ザ・ラインを放ち、貴重なブレークに成功。最後は2連続でのサービスエースで試合を終わらせた。
昨年大会は、プロ転向初戦や初めての対トップ100、有明コロシアムという舞台ということもあり、「何もできなかった。人生で一番緊張した」と自分のプレーをさせてもらえなかった。
だが、この1年で経験を積み、今では観客の声援もエネルギーに。「こんなに良いプレーができると思っていなかった。人生で一番のプレーだった」と自画自賛の勝利だとした。
本戦入りをかけた予選決勝では、アレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア/同93位)と対戦する。