西岡良仁 世界30位にストレートで敗れて2年連続の初戦突破ならず


男子ツアー「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス1回戦が9月25日に行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の西岡良仁(ミキハウス/世界ランク157位)は、ルチアーノ・ダルデリ(イタリア/同30位)に6-7(9),3-6のストレートで敗れて初戦敗退となった。

【動画】西岡良仁の絶妙なハーフボレー&熱戦繰り広げた2人は痙攣し試合終了

29歳の西岡は、2月の男子国別対抗戦「デビスカップ」以降、怪我に苦しみ勝ち星を挙げることができていない。
だが、「良い試合ができたのは、全米オープンぐらいから」とテニスの状態も上向き。「やっと少しずつ自分の今までよかった形のテニスが戻ってきている。結果がついてくるのはこれから」と語っていた。

8度目となった今大会初戦では世界30位のダルデリと対戦。「あんまり練習もしたことがない選手。情報はもちろんあるが、未知数なところのスタート」という相手に対し、西岡らしい緩いループボールやしぶといラリーに加えて、要所でバックハンドのカウンター、回り込みフォアハンドなどで自身のペースに引き込む。

だが、互いに1度ずつブレークして突入したタイブレークで、ダルデリが一気に出力を上げる。「大事な瞬間に彼が思い切って打ってきたボールにミスがなかった」と西岡が言うように、時速220キロを超えるサーブ、パワフルなストロークで圧をかけられ、粘り強く戦っていた西岡にもミスが出て6-7(9)でセットを失った。

第1セットの接戦の影響でダルデリは、第2セットで足が痙攣。しかし、「彼は我慢せずに全部振り切った。後半のサーブはすべて200キロを超えていたと思う」と、西岡はダルデリの攻撃を受け続ける。相手を動かしてポイントを獲得しようにも、徐々に西岡のフィジカルもきつくなり、3-2から4ゲームを連取されて敗れた。


「テニス自体は比較的いいテニスだった。前半はチャンスも多かったし、(試合を)コントロールできていたのは自分だったと思う」と西岡。「最終的に見れば、攻めた彼の勇気が良かった」とダルデリの強気なプレーを称えつつ、「自分のテニスは相手を苦しめてという形。そのプランでは間違ってなかった。ただ、今日も欲しいところでの1点が遠かった」と悔しさをにじませた。

2時間1分の試合を制したダルデリは、痙攣で立っているのも精一杯。熱戦を見守った観客にお辞儀をして感謝した。2回戦では、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/同86位)と対戦する。ブルックスビーは、1回戦でウーゴ・アンベール(フランス/同24位)を7-6(4),6-3で下している。
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