世界27位フェルナンデスが今季ツアー2勝目挙げる


女子ツアー「木下グループジャパンオープン」(大阪・モリタテニスセンター靭/WTA250)シングルス決勝が10月19日に行われ、第4シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ/世界ランク27位)が予選から勝ち上がってきた18歳のテレザ・バレントワ(チェコ/同78位)を6-0,5-7,6-3で破り、今季2度目のタイトルを手にした。

【動画】フェルナンデス 18歳の新鋭・バレントワとの熱戦を制して今季ツアー2勝目!決勝ハイライト

23歳のフェルナンデスは、今季は7月のWTA500ワシントンで約1年9か月ぶりとなるツアー通算4度目のタイトルを獲得。
今大会は2019年以来となる2度目の出場となった。

1回戦でヘイリー・バプティスト(アメリカ/同64位)、2回戦で予選から勝ち上がってきたダルマ・ガルフィー(ハンガリー/同96位)、準々決勝でレベッカ・スラムコワ(スロバキア/同65位)、準決勝でソラナ・シルステア(ルーマニア/同51位)を破って決勝進出を果たしている。

18歳の新鋭・バレントワとの決勝となったこの日、フェルナンデスは後ろに下がらず、速いテンポで返球。「彼女が攻めてくることはわかっていた。だから、私も最初から攻撃的に出て、自分のパターンをわからせる必要があった」と、バレントワのリズムを狂わせる。序盤から一気に流れを引き寄せて6ゲームを連取し第1セットを奪った。

一方的な展開でセットを失ったバレントワは、巻き返しを図りたいところ。フェルナンデスのショットにタイミングも合いだして、持ち前のパワフルなショットを武器に攻勢に出る。サーブ&ボレーを織り交ぜて第2セットを7-5で奪い返す。

勝負の最終セット、互いの意地と意地がぶつかり、チャンスを握り合う。先にフェルナンデスがリードするも、第7ゲームでバレントワが挽回。どちらに勝利の女神が転ぶかわからない展開となったが、4-3の第8ゲームでフェルナンデスがバレントワのセカンドサーブを叩いて再びリードして6-3。
追い上げた18歳を振り切ってツアー通算5勝目を挙げた。

フェルナンデスにとって、1シーズンに2つ以上のタイトルを獲得するのは初めてのこと。「誇りに思っているわ。努力が実を結んでいることが幸せ。この数か月は良いテニスができていた。プロセスを貫き、自分自身を信じ続けたことが何よりうれしい」と、優勝の喜びを口にした。
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