SBCドリームテニスツアー2025


優勝賞金1000万円をかけたテニス大会、湘南美容 Presents「SBCドリームテニスツアー2025」が、12月20日、21日に兵庫県・ブルボンビーンズドームで開催された。男女各12名が出場し、初日は4ブロックによる総当たりのリーグ戦、2日目は各ブロック上位2名による決勝トーナメントが行われた。


【動画】松岡隼が華麗なバックハンドのパッシングショットで優勝決める!

男子は準決勝で大きなサプライズが起きた。第1シードで世界ランクで自己最高72位を記録している綿貫陽介を、20歳の松岡隼(三菱電機エンジニアリング)がストレートで撃破。11月のチャレンジャー大会で好成績を残して勢いに乗る若武者が、その成長を示した一戦となった。

決勝では白石光(SBCメディカルグループ)と対戦。粘り強さとネットプレーを武器とする白石に対し、松岡はラリーで我慢しつつ、勝負どころで得意のフォアハンドを打ち抜く冷静な試合運びを披露。4-2、4-2で勝利し、初優勝とともに1000万円を手にした。

松岡は「この賞金はすべてテニスへの自己投資に使う。トップ200入りとグランドスラム予選出場を必ず実現したい」と語り、大きな飛躍を予感させた。

女子は下位シードや若手選手が次々と上位シードを破り、決勝トーナメントは混戦模様を呈した。その中で安定した試合運びを見せたのが、2023年全日本選手権準優勝の実績を持つ西郷里奈(東急スポーツシステム)である。

決勝に進んだのは、ワイルドカードで出場した17歳の早坂来麗愛(仙台育英学園高等学校)。序盤からパワフルなサービスとストロークで主導権を握ったが、西郷は徐々にラリーの精度を高め、競り合いとなった第1セットをタイブレークの末に奪取。
第2セットも集中力を切らさず、要所を締めてストレート勝利を収めた。

初優勝で1000万円を獲得した西郷は、「試合中は手が震えるほど緊張していたが、最後まで戦い切ることができた。今年最後の大会でこの緊張感を経験できたことを、来シーズンにつなげたい」と語り、次なる目標に視線を向けた。

<男子シングルス>

決勝
○松岡隼(三菱電機エンジニアリング)[WC] 4-2 4-2 白石光(SBCメディカルグループ)[3]

準決勝
○松岡隼 4-0 4-3(6) ●綿貫陽介(SBCメディカルグループ)[1]
○白石光 1-4 4-3(7) [11-9] ●高橋悠介(三菱電機)[4]

<女子シングルス>

決勝
○西郷里奈(東急スポーツシステム)[4] 4-3(8) 4-2 ●早坂来麗愛(ウイニングショット/仙台育英学園高等学校)[WC]

準決勝
○西郷里奈 4-3(2) 4-1 ●瀬間詠里花(橋本総業)
○早坂来麗愛 4-2 4-0 ●秋田史帆(テニスラウンジ)

※[ ]内はシード/WCはワイルドカード
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