中東情勢緊迫でメドベージェフらATP選手団がドバイに孤立。領空封鎖で移動不能に

中東における地政学的リスクの急激な高まりを受け、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」に出場したダニール・メドベージェフ(世界ランク11位)やアンドレイ・ルブレフ(同17位)ら多くの選手・スタッフが現地で足止めを余儀なくされている。

【画像】ATPが声明を発表「選手とそのチームが安全に出発できるように適切なサポートしていく」

アメリカとイスラエルによるイラン攻撃により、中東地域の領空が封鎖。世界の航空会社が運航を取り止めた。スペイン『MARCA』紙によると、大会関係者を含め計41名がドバイからの出国が不可能な状態にあるという。ドバイのみならず、カタールのドーハでもホルガ・ルーネ(デンマーク/同18位)らが足止めされており、現地の緊迫した状況を報告している。

これに対し、ATPは2日に声明を発表。選手およびスタッフの安全を最優先事項とし、現在は大会公式ホテルでの宿泊支援と、航空運航状況の継続的な評価を行っているとした。

前週のATP500ドバイでツアー通算23勝目を挙げたばかりのメドベージェフはメディアに対し「いつ離陸できるか不透明な状況だが、冷静に事態を注視している」と述べている。陸路でオマーンのマスカットやサウジアラビアのリヤドへ移動し、そこからプライベートジェットでトルコへ抜ける代替案も検討されたが、最終的には安全性を考慮し、現時点ではドバイに留まる判断が下されたという。

また、この遅延により、4日からアメリカ・インディアンウェルズで開催される「BNPパリバ・オープン」への出場に懸念が生じている。メドベージェフとルブレフは、火曜夜に予定されていたエキシビションマッチを既に欠場。本戦は、シード選手として1回戦免除が適用されるため、初戦は金曜または土曜になる予定だが、移動することすら危うく、もし現地に到着することができても調整の時間は極めて限られている。

ドバイにおける選手の安全に関するATP声明
ATPは、中東で進展している状況を注意深く監視しており、選手、そのサポートチーム、および関連する地元当局と定期的に連絡を取り合っています。

選手、スタッフ、大会関係者の健康、安全、そして幸福は、私たちの最優先事項です。先日終了したATP500大会の後、少数の選手とチームメンバーがドバイに残っていることを確認しています。彼らとそのチームは大会の公式ホテルに滞在しており、当面のニーズは全面的にサポートされています。

私たちは、影響を受けた方々、大会主催者、およびセキュリティ・アドバイザーと直接連絡を取り合っています。現段階では、渡航の手配については、航空会社の運行状況や公式なガイダンスに沿って継続的な評価が行われています。状況が許し次第、選手とそのチームが安全に出発できるよう、適切なサポートを継続して提供していきます。

今後も状況の推移を評価し、適宜アップデート情報を提供してまいります。

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