メドベージェフ、シナーの驚異的なサーブに苦しみ接戦の末に準優勝


現地3月15日、男子ツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)のシングルス決勝が行われ、第11シードのダニール・メドベージェフ(世界ランク11位)は、第2シードのヤニック・シナー(イタリア/同2位)に6-7(6), 6-7(4)で惜敗した。ハードコートで開催されるATPマスターズ1000全6大会の制覇という快挙は持ち越しとなったが、今大会で見せた高いパフォーマンスは完全復活を印象づけるものとなった。


【動画】メドベージェフ、今季3つ目のタイトル獲得ならず…シナーに接戦の末敗れて準優勝 マッチハイライト

30歳のメドベージェフは今季、開幕戦のブリスベンと2月のドバイで既に2つのタイトルを手にしており、好調を維持して今大会に臨んだ。準決勝では、今季無敗を誇っていた世界ランク1位のカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦。2023、2024年大会決勝で敗れていた宿敵に対し、メドベージェフは6-3, 7-6(3)のストレートで勝利を収めた。

この戦いぶりにアルカラスは「あんな風にプレーするダニールは見たことがない。彼は勝利に完全に値する」と脱帽。メドベージェフ自身も「昨日のカルロス戦での勝利は、自分にとってこの大会で優勝したかのような気分だった。彼には何度も負けていたからね」と、大きな自信を得て決勝の舞台へと駒を進めた。

決勝の相手は世界2位のシナー。第1セットから激しいストローク戦が展開される。メドベージェフが押し込む場面もあったが、シナーの強固なサービスゲームを崩しきれず、勝負はタイブレークへ。一進一退の攻防の末、最後はワンチャンスを活かしたシナーがセットを先取した。

第2セットも互いに譲らぬサービスキープが続き、再びタイブレークに突入する。
メドベージェフは相手のミスに乗じて4連続ポイントを奪いリードしたが、そこからシナーが怒濤の攻撃で7連続ポイントを奪い逆転。惜しくも同大会初優勝には届かなかった。

会見でメドベージェフは、準優勝という結果を「甘く切ない感情」と振り返った。

「素晴らしい大会だったし、今日の試合を含めて高いレベルのプレーができた。もちろん、もっと上手くプレーできたはずの瞬間がいくつかあったことは少し残念だ。ヤニックは凄まじい選手で、対戦するのは本当にタフだ。ただ、全体としては今週の自分のプレーに満足しているし、またこのようなテニスができることを楽しみにしている」

「昨年は自分のプレーが悪くて彼ら(アルカラスとシナー)と対戦する前に負けていたから一度も対戦しなかった。それが、今大会で全員を倒せるほどのプレーができ、カルロスを倒してヤニックと対戦出来たことをうれしく思う。それと同時に、彼らに集中しすぎることなく、自分のテニスを磨いて選手全員を倒すことが目標だ」

また、対戦相手のシナーもメドベージェフの復活を高く評価している。「彼は素晴らしいテニスをしており、自信に満ちている。テニス界には彼の唯一無二のプレースタイルが必要だ。彼がこのレベルに戻ってきたのは素晴らしいことだ」と称賛した。


今大会の結果により、メドベージェフは昨年7月以来となるトップ10復帰を果たす。「良いプレーができればトップ10に戻れると言ってきて、そして良いプレーができた。特別な意味があるかと問われれば完全にノーだが、良い気分であることは確かだ」と語るメドベージェフ。次戦のマイアミ大会に向け、さらなる飛躍が期待される。
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