シナー、序盤のブレークで主導権を掌握し4度目の4強入り


男子ツアー「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATPマスターズ1000)シングルス準々決勝が行われ、第2シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク2位)が、第19シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同20位)を6-2, 6-2のストレートで下し、準決勝進出を決めた。シナーは、2017年のロジャー・フェデラー以来となる「サンシャイン・ダブル(インディアンウェルズとマイアミの両大会制覇)」達成に向け、また一歩前進した。


【動画】シナー、ティアフォーに完勝し「マイアミ・オープン」4強 準々決勝ハイライト

試合は開始直後からシナーのペースで進んだ。第1ゲームでいきなりティアフォーのサービスゲームを破ると、その後も圧倒的な精度のショットでホームの観客を沈黙させた。自身のサービスゲームではわずか9ポイントしか失わず、ブレークポイントを握らせないほぼ完璧な内容で71分の完勝を収めた。

シナーは試合後の会見で、「試合の入りは非常に重要。早い段階でブレークできれば自信につながる。相手がアグレッシブに来る中でも、ショットのコンパクトさを保ち、精神的に落ち着いてチャンスをものにできたことが勝因」と振り返った。

対戦相手のティアフォーは、シナーを“史上最高のショットメーカー”の一人だと評し、一度リードを許すと挽回は極めて困難であると語った。

「彼はボールを非常にクリーンに、素晴らしい深さで打ち続け、動きも非常に良い。それを何度も繰り返し、高い確率でサーブを入れ、動きの良さでコートを狭く感じさせる。さらに、どのショットも一点の曇りもなく打ち抜き、同じポイントを何度も何度も繰り返してくる。だから、こちらは少しプレッシャーを感じてしまい、オーバープレーを強いられるように感じるんだ。間違いなく、こちらの打球精度も試される」

これに対しシナーは、ティアフォーが前戦までにタフな試合を強いられていたことを分析材料に入れていた。


「彼が厳しい試合を勝ち抜いてきたことは分かっていた。だからこそ序盤からフィジカルに戦い、精神的なプレッシャーをかけることを意識した。特に第2セット、ゲームカウント3-2の局面でのタフなキープが非常に重要だった」と述べ、相手の疲労を見越した戦略的な揺さぶりが功を奏したことを明かした。

昨年の全米オープン以降、サーブの改善やネットプレーのバリエーション強化に取り組んできたシナー。その手応えについては次のように語っている。

「常に向上することを目指して練習している。どのショットが機能し、どれに改善が必要かを見極めるプロセスだ。次からはクレーコート・シーズンに入り、テニスの質もフィジカル面の要求も変わる。結果に一喜一憂せず、コートに立つたびに成長を感じられるようにしたい」

シナーがマイアミで準決勝に進出するのは、過去5回の出場で4度目となる。次戦では、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同4位)と対戦する。

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