JR東小金井駅の「そばいち nonowa 東小金井店」に期間限定で「駅そばロボット」がやって来ました。
店員がてぼに生そばを入れて設置しておけば、「駅そばロボット」は茹で、洗い、締めの行程を自動で実施してくれます。
ロボットの開発元はコネクテッドロボティクス株式会社。株式会社日本レストランエンタプライズ(NRE)やJR東日本スタートアップ株式会社と協力し、人手不足の解消や安定した美味しさの追求を目指し、4月15日(水)まで実証実験を行います。
ポイントは人手不足解消と「味の安定化」
「(駅そばは)JRとしては非常に歴史のある業態。最新のテクノロジーと結びつけることが出来て嬉しい」と語ったのはJR東日本スタートアップ株式会社の柴田裕代表取締役社長。「JR東日本スタートアッププログラム2019」にて採択されたコネクテッドロボティクス社の技術を、駅そばや駅弁などの事業を展開するNREの店舗で展開、実用化を目指します。
駅そばロボットは1時間に40食(実際にはその2倍近い70~80食程度)のそばを提供でき、店舗全体の約8時間分程度・従業員約1人分の作業量を代替可能です。調理スピード自体は人の方が速く、盛り付けなどは人間がやる必要がありますが、店舗によっては人手不足の解消・従業員の負担軽減に大きく貢献できるでしょう。熱湯でやけどをする恐れもある「茹で」をロボットにやってもらうことで従業員の安全にも配慮出来るのは労働者目線でもポイントが高いはずです。
しかし導入の目的はそれだけではありません。NREの広報担当者にお尋ねしたところ、人材不足もさることながら「味の安定化」への期待が高いようです。人が作ればそばの味にもムラが出てしまいますが、ロボットならピーク時でもそばの品質を保てますし、入ったばかりの店員でも美味しいそばを提供することが可能になります。
実際に試食してみた
かけともりをそれぞれ試食させていただきました。
もりはロボットが調理した味そのまま、かけは人が再加熱してひと手間加わることを考えると、より「ロボットが作った感」を楽しめるのはもりそばの方かと思います。「機械ではだめ、人のぬくもりが欲しい」という人はかけそばをどうぞ。
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文/写真:一橋正浩



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