運転席にタブレットを設置した様子

JR九州、NSD、HOYAは筑肥線・唐津線(姪浜~西唐津)の一部列車で、2021年3月13日(土)から列車内自動放送アプリの使用を開始すると発表しました。

現在、JR九州のワンマン列車では、車両内に設置された専用機器を運転士が手動で操作することで車内自動放送を行っています。

この方法では機器の操作性に加え、多言語対応・放送内容の柔軟な変更への対応といったお客様サービスの向上やコストが課題となっていました。

そこで、JR九州は独立系SIerのNSDと列車内自動放送アプリを共同開発。筑肥線の一部列車ワンマン化にあわせ、列車内自動放送を専用機器から置き換えます。本アプリケーションにはHOYAの音声作成ソフト「ReadSpeaker」による音声合成が活用されており、操作性の簡素化、音声編集の低コスト化のみならず、多言語化やフレキシブルな放送内容変更にも対応しています。

導入車両は303系3編成(18両)、305系6編成(36両)で、JR九州は今後他路線への運用拡大も図るとしています。なお、「ReadSpeaker」の音声合成は、JR東日本の新幹線駅のホームやコンコースにおける新幹線の発着案内等の放送音声や、京王電鉄・山陽電鉄などの車内放送でも採用されています。

鉄道チャンネル編集部
(画像:JR九州)

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