※2022年3月撮影
トップ画像は、JR東海飯田線三河一宮駅木造駅舎。建物資産標には「昭和13年12月」の記載がありました。
駅舎は飯田線の東、上りホーム側にあります。砥鹿神社まで駅から東に500mほどです。

駅出入口。多くの木造駅舎を見てきましたが、実に端正な佇まいです。
無人駅です。繰り返し「飯田線は、豊橋駅と中部天竜駅間の運転を見合わせています。運転の再開には大幅な時間が見こまれています」という案内放送が流れています。

前回書きましたが、飯田線はこの日、前夜の雨で山間部の架線に支障が発生。豊橋駅と中部天竜駅間が8時頃から不通になっていました。幸い日曜日なので通勤・通学利用者はほとんどいません。駅で大きな混乱は起きていない様でした。
駅の南側、構内跨線橋と「三河一宮 砥鹿神社」が目立ちます。

フェンス越しに駅名標が見えました。

1897年(明治30年)豊川鉄道一ノ宮駅が開業。1916年(大正5年)三河一宮駅に改称。1943年(昭和18年)国有化され飯田線の所属駅になります。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東海に継承されました。
端正な木造駅舎にしばし見入ってしまいます。

現在は綺麗なシングル葺きの屋根ですが、きっと1938年(昭和13年)の創建当時は、瓦屋根だったのでしょうね。ちょっと見たくなります。

駅前の眺め。右の食堂と喫茶店は日曜日の午前8時半ということもあってやっていません。

左には「大きな銀杏の木」という喫茶店がありました。

イチョウって「銀杏」とか「公孫樹」と書きますね。ついついギンナンと読んでしまいます。
では次の駅に行きましょう。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。
(写真・文章/住田至朗)