※2022年8月撮影
トップ画像は、JR四国高徳線讃岐相生駅。国道11号線から海と反対側に50mほどで讃岐相生駅です。
駅前も木陰で涼しいので嬉しい。

昭和61年、1986年に立てられた香川県の「讃岐相生」案内があります。

内容を要約します。
この地には、7世紀半ばの律令時代の官道「南海道」の駅路「刈田駅」があり往来する役人用に常時馬が用意されていました。また西1kmほどには、屋島の平家追討に源義経率いる源氏軍が大坂峠を越えて人馬を休めた馬宿という集落があります。相生には、讃岐三白(砂糖・塩・綿)のひとつ伝統産業の和三盆製糖が行われています。相生出身者には、元東大総長南原繁氏、ブギの女王笠置シズ子さんなどがいます。
駅舎の東には民家のフェンスがあるのでカメラはこの位置までです。

西側は待合室になっています。

この角度から巨木と隣家のフェンスが見えます。

駅出入口。

建物財産標がありました。記載は「昭和10年9月13日」駅の開業が1935年(昭和10年)3月なので駅舎の竣工は少し後だったのでしょうか。

待合室に入ります。

窓側に木製ベンチ。

無人駅です。窓口の前に運行情報等表示端末が設置されています。

発車時刻表。高松駅からの普通列車、約半数が引田駅で折返すので引田駅から徳島駅方面は運行本数が少なくなっています。

では炎天下のホームに出ます。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などはJR四国さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)、『山陽・四国920駅』宮脇俊三・原田勝正編(小学館/1993)、『停車場変遷大事典 国鉄 JR編1-2』(JTBパブリッシング/1998)他を参照しています。
※タイトルは『木造駅舎』ですが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎ではなく、筆者が気に入った駅舎を恣意的に選んでいます。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいています。