東武鉄道の新たなフラッグシップ特急「スペーシア X」(写真:tarousite / PIXTA)

東武鉄道の新型特急 N100系「スペーシア X」が2024年ブルーリボン賞を受賞しました。同社の車両がブルーリボン賞を受賞したのは、1991年の100系「スペーシア」以来、33年ぶり2度目となります。

◆ブルーリボン賞とは
全国規模の鉄道愛好者団体である鉄道友の会が、我が国の鉄道車両の進歩発展に寄与することを目的に創設。前年に日本国内で営業運転を開始した新造・改造車両の中から候補車両を選び、会員の投票を受け選考委員会が審議、最優秀と認めた車両に授与します。

「スペーシア X」の選定理由としては、その「存在感溢れる外観フォルム」「現代トレンドと江戸・日光の歴史文化を融合させた秀逸なデザイン」などもさることながら、客室設備や最新および実績のある機器類をバランスよく配して安定した走行・運用を実現していることも評価され、「多くのファクターが高い水準でまとめられた車両」として高い支持を得たといいます。

N100系「スペーシア X」は、浅草~日光・鬼怒川エリアを結ぶ新たなフラッグシップ特急として、2023年7月にデビュー。浅草寄り先頭車の「コックピットスイート」や「スペーシア」でも人気のコンパートメントといった豪華な個室から、ビジネス利用に最適なスタンダードシートまで、旅のスタイルにあわせた様々な座席を用意。ビジネス・観光など用途を問わず使える車両として運用され、人気を博しています。