JR九州は24日、小倉総合車両センターの施設・設備の老朽化に伴い、持続可能な車両検査の実現を目指した環境配慮型の新たな車両基地を建設すると発表しました。

小倉総合車両センターは、福岡県北九州市に位置する車両基地。

同社全ての在来線車両の解体検査、更新および改造工事などを行う唯一の車両基地ですが、1891年の開設以降約130年が経過しています。

【小倉総合車両センターの移転】新車両基地建設へ 2031年度...の画像はこちら >>
小倉総合車両センター内部の様子(2020年9月 D&S列車「36ぷらす3」取材時に撮影)

移転先候補地は、JR貨物が保有する東小倉駅の用地。JR九州は今年度末の用地取得を目指し、現在協議中とのことです。

新たな車両基地の基本コンセプトについては、新技術の導入・効率的な検査ラインの構築による「コンパクト化」、検査日数の短縮と省人化による「効率的な車両検査」、太陽光エネルギー活用・ZEB化の実現による「地球環境への貢献」をあげています。

投資額は480億円を想定しており、竣工時期は、2031年度末ごろの予定です。現小倉総合車両センター跡地の用途については検討中です。

編集部おすすめ