JR東日本が鉄道以外に流通、飲食、ホテルとさまざまなビジネスを手掛けるのことは皆さまご存じの通り。本サイトの箸休めとして、〝JR直営の総合病院〟のニュースをお届けする。
JR東日本が運営する一般病院が「JR東京総合病院」。所在地は東京都渋谷区ながら、最寄り駅はJR、小田急などの新宿駅。もちろん、JR社員以外の誰でも受診できる。
最新ニュースが、2025年3月24日の新しい病棟の誕生だ。名称は新病棟「A棟」。病院は、新病棟オープンを機に「患者支援センター」を新設。入院患者が、快適に治療・健康回復できる環境を整える。
A棟は国鉄時代の1980年に建てられた旧病棟を建て替え。地上16階建て。病棟内の患者支援センターでは、医療、介護、福祉の情報を提供して相談に応じる。
病床数401床(171室)。それぞれの病室は、プライバシーに配慮して半個室化。病室内は自然換気を取り入れ、建材に東京・多摩産の木材を地産地消で活用することで、やさしくぬくもりある空間を創出する。
新病棟以外では、既設の外来棟「B棟」をリニューアル。消化管検査センターを移転するほか、手術支援ロボット「hinitori(ヒノトリ)」を導入して、医療体制を充実する。
JR東日本は2025年3月10日、JR東京総合病院A棟完成の記念セレモニーを開催。深澤祐二会長、喜勢陽一社長、宮入剛病院長らが適切な医療の提供や地域貢献を誓った。
JR東京総合病院は1911年、東京・麹町に開院した「常盤病院」がルーツ。3年後の1914年に鉄道省所管の東京鉄道病院に。戦後、中央鉄道病院への名称変更を経て、1987年4月の国鉄改革で一般開放、誰もが診察を受けられるようになった。
病院があるのは、小田急ホテルセンチュリーサザンタワーやJR東日本本社が建つ新宿サザンテラス西側。病院南側には小田急線の踏切(新宿~南新宿間)がある。
記事:上里夏生



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