福岡市交通局は29日、福岡市地下鉄の開業当初から運行していた初代地下鉄車両『1000N系No01編成』が、44年間にわたる旅客輸送サービスから引退したことを発表しました。ラストランは2025年7月22日(火)でした。
1000N系の前身となる1000系車両は、1981(昭和56)年の空港線開業時に製造された車両。セミステンレスの車体には玄界灘を表現した青と白のストライプがデザインされており、1984(昭和59)年に地下鉄初のワンマン運転を開始しました。
1000N系はこの1000系を1997(平成9)年度から2004(平成16)年度にかけて改造した車両。電機子チョッパ制御からVVVFインバータ制御に変更し、車内案内表示器や車いすスペースの設置などを行っています。
福岡市交通局は引退の発表に際し、「No01編成における車両の一部は保存をすすめております」「またお目にかかれる日をお待ちください」としています。
空港線・箱崎線では2024年度から新型車両「4000系」の導入が進められており、既存の1000N系は全て置き換えられる見込みです。
【参考】
福岡市地下鉄空港線・箱崎線へ新型車両「4000系」導入 24年秋ごろ運用開始
https://tetsudo-ch.com/12926864.html
(写真:福岡市交通局)
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