京王電鉄直営の鉄道ミュージアム「京王れーるランド」。京王線・多摩都市モノレール線「多摩動物公園駅」からすぐという立地や、室内アトラクションが豊富で天候に左右されず遊べることから人気のスポットとなっています。
「京王れーるランド」とは?

「京王れーるランド」は2000年3月、多摩動物公園駅に隣接して開館。2013年10月に「京王の電車・バス100周年記念事業」を記念し、新施設としてリニューアルオープンしました。開業5周年に合わせて別館「京王れーるランドアネックス」をオープンし、2024年3月には本館をリニューアル。より魅力ある施設に進化しました。
本館は、1階が運転体験や車掌体験など、学び・触って・体験できるフロア、2階がプラレールを中心としたキッズフロアという構成で、屋外では車両展示やその外周を走るミニ電車も楽しめます。アネックスにはミュージアムショップなどがあり、充実した時間を過ごせます。

また、同駅前には2018年3月に全天候型の子ども向け遊戯施設「京王あそびの森 HUGHUG」がオープン。都内初の屋外アスレチックタワーや日本最大のキッズコースで遊べます。そして駅名の通り「多摩動物公園」もすぐ近く。多摩丘陵の起伏にとんだ地形と自然を活かし、自然に近い環境を再現。檻ではなく壕で仕切られた広い飼育場でのびのびと過ごす動物を観賞できます。

「京王れーるランド」「京王あそびの森 HUGHUG」「多摩動物公園」がある街全体を、大きな公園に見立てて「キッズパークたまどう」と命名。
京王れーるランドはどこにあるの?

京王れーるランドは、京王動物園線と多摩都市モノレールが乗り入れる「多摩動物公園駅」に隣接。京王動物園線は、京王線特急停車駅の高幡不動駅と多摩動物公園駅を結ぶ路線です。新宿駅から高幡不動駅まで、京王線特急列車で30分少々ですから、都心から1時間かからずアクセスできます。立川方面から向かう場合は、多摩都市モノレールが便利です。
【京王れーるランド概要】
住所:東京都日野市程久保3-36-39
営業時間:9:30~17:30(最終入館17:00・ミュージアムショップは17:15まで)
定休日:水曜日(祝日の場合は翌木曜日休館)、1月1日
入館料:400円(1歳未満は無料)※
※本館・アネックス・車両展示場を一日中利用が可能
※ミュージアムショップは無料で入場が可能
※有料設備は、入館料の他に利用料金が必要
京王れーるランドの見どころ
京王れーるランドは「本館」「屋外展示場」「アネックス」の3ヶ所に分かれています。本館から順に見ていきましょう。
運転やドアの開閉、車内放送も体験!
本館1階は運転体験や車掌体験、ジオラマ展示やフォトスポットなど、さまざまな体験ができるエリアです。

小学生以上であれば是非おすすめしたいのが、1回300円で利用できる運転体験。6000系車両に乗車し、本物の運転台・本物のハンドルを使用して、150インチ大画面を見ながらさまざまな走行体験できます。レベルに合わせて運転区間や種別が変わり、思わず何度も運転したくなってしまいそう。
なお、体験するには単独で操縦ができる必要があり、大人の付き添いや膝に乗せた状態での運転はできませんのでご注意を。
また、運転体験と同じ6000系車両で「車掌体験」ができるコーナーもあり、ドアの開閉操作や車内放送を体験できます。

「小型運転体験シミュレータ」は、現在走っている京王電鉄の車種やATC(自動列車制御装置)を使った運転を体験できます。
このほかにも、京王線沿線の大きなジオラマを走る京王線の鉄道模型(HOゲージ)を実際の運転台に座って運転することが可能。1回あたり5分、100円で利用できます。歴代のヘッドマーク展示を見たり、カットモデルで制服を着てフォトスポットで記念撮影をしたり、小型バスの展示は実際に乗って触ったり、座ったりすることができます。
プラレールで遊び尽くす!

本館2階は2024年にリニューアルされたエリア。プラレールで遊ぶことができます。
「プラレールペイント工房」では、京王線8000系をベースとした工房専用車両「京王ペイントトレイン」に好きな色を塗ったり、絵を描いたりと自由にデザイン。1,100円で参加でき、その場で作成~試運転が可能です。お土産として購入し、家に帰ってからゆっくりと作ってもOKです。
思いっきり体を動かしたい人は「アスれーるチック」へ。その名の通り、プラレールの世界をモチーフとしたアスレチックで、未就学児を対象として、滑り台やボールプールなどの遊具で遊べます。整理制券制のため、確実に利用したい場合は早めにインフォメーションへ行きましょう。
このほかにも、京王線・井の頭線のプラレールを楽しむ「プラレールで遊ぼう」(整理券制)や「プラレールタワージオラマ」の常設展示も要チェックです!
屋外展示場には歴代車両のほかミニ電車も!

屋外展示場には、5両の歴代車両がずらりと並んでいます。「2400系(デハ2410)」は最も古い車両で、内部を見学すると、淡い黄色で塗装された車内や木の床に時代を感じます。

また、1961年から1984年まで運転された「2010系(デハ2015)」や、通勤型電車として関東で初めて冷房車として運転したという「5000系(クハ5723)」も、内部に入ることが可能。そのほか、ラベンダーカラーが目を引く、京王井の頭線で活躍した「3000系(クハ3719)」や、2009年まで現役で走っていた「6000系(デハ6438)」も展示されています。
ミニ電車も人気
歴代車両の周囲を走る「ミニ電車」は親子で乗ることも可能。1人1周100円で気軽に乗車できます。車両が3種類あり、日・月・火・水曜日と臨時営業日は5000系、奇数月の木・金・土曜日が9000系、偶数月の木・金・土曜日が1000系を運行しています。月や曜日を変えて、すべての車両に乗ってみたくなりますね!
ミュージアムショップもチェック!

アネックスの入口には、実際に走っていた京王線7000系(1984年製造のクハ7706)と8000系(1992年製造のクハ8809)のカットモデル(先端車両)を展示しています。ハンドルや計器類を触ったり、撮影したりできます。ミュージアムショップ同様、車内の見学は17:15までのためご注意を。

カットモデルの展示スペースは入園券が必要ですが、ミュージアムショップは入館券なしで利用できます。ここでしか手に入らないオリジナルグッズを購入できます。また、店内にはさまざまなヘッドマークが展示されていて、見るだけでも楽しめます。
隣接するスペースでは、京王れーるロボ「ケイオージャー」と一緒に謎解きに挑戦できる、常時開催のイベントも。
車両の展示やさまざまな体験コンテンツを通じて、鉄道のことをより深く知ることができる「京王れーるランド」。親子でおでかけするスポットとしてはもちろん、鉄道に興味がある人にとって貴重な展示物も多く、幅広い世代が楽しめます。この機会に、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成しています。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(注釈のない画像:Pixta)
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