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秋の夜空を舞台に、2つの大規模な花火が競演する――。2025年10月4日(土)、多摩川の両岸で「第47回世田谷区たまがわ花火大会」と「第84回川崎市制記念多摩川花火大会」が同時開催されます。

合計で約1万2,000発もの花火が打ち上がる豪華なイベントで、場所によって2つの会場の花火を同時に観賞できます。
毎年多くの人で賑わうため「どこで見ればいいの?」「帰りの混雑が心配…」という方も多いはず。この記事では、そんな悩みを解決するために、両花火大会の魅力から、混雑を避けられる穴場観賞スポット、有料席の情報、そして当日の交通規制まで、観覧計画に役立つ情報を完全ガイドします。

「世田谷区たまがわ花火大会」の特徴と概要

10/4 世田谷たまがわ花火大会 & 川崎市制記念 多摩川花火大会2025ガイド! アクセス・有料席・穴場・おすすめスポット・交通規制など

「世田谷区たまがわ花火大会」と言えば「尺玉」。花火玉の大きさは3号・4号……と号数で表しますが、10号玉のことを「尺玉」と呼び、大玉の基準となっています。尺玉を打ち上げると開花時の直径が320メートルにもなるため、打ち上げ場所から観客がいる場所までの「保安距離」を240メートル以上とる必要があります。そのため、東京都内で尺玉を打ち上げる花火大会は「いたばし花火大会」など限られた数ヶ所のみとなっています。

【参考】8/2(土) “いたばし花火大会” と “戸田橋花火大会” ガイド!アクセス・おすすめ鑑賞ポイント・穴場などを両岸まとめて完全網羅 https://tetsudo-ch.com/13006360.html

「世田谷区たまがわ花火大会」では尺玉のほかにも例年、全長600メートルにも及ぶ3D花火や8号玉花火の100連発といった見どころがあります。今年は「彩~多摩川に映える、花火の彩り~」をテーマとし、世田谷の未来の光を花火で表現。華やかで迫力のある秋花火を演出するとのこと。芸術性の高い花火を楽しめそうです。

【世田谷区たまがわ花火大会 開催概要】

第47回世田谷区たまがわ花火大会
開催日時:2025年10月4日(土) ※荒天の場合は中止(順延無し)
打上数:約6,000発
打上時間:18:00から19:00まで
出店時間:15:00から20:00まで
会場:二子玉川緑地運動場(世田谷区鎌田1-3-5)

「川崎市制記念多摩川花火大会」特徴と概要

2025年の川崎市制記念多摩川花火大会のテーマは、「新しいはじまりを、さあ、いっしょに。」で、約6,000発の花火が打ち上げられます。音楽と花火がシンクロする「ハナビリュージョン」が名物で、打ち上げ前には”かわさきジャズ2025″に出演する山田ゆきさんのライブステージも開催されます。

【川崎市制記念多摩川花火大会 開催概要】

第84回川崎市制記念多摩川花火大会
開催日時:2025年10月4日(土) ※荒天の場合は中止(順延無し)
打上数:約6,000発
打上時間:18:00から19:00まで
ステージイベント:17:00から18:00、打ち上げ終了後※
会場:多摩川河川敷(国道246号線(旧道)二子橋~第三京浜道路間)
※北見方有料協賛席内の特設ステージで、かわさきジャズ2025 山田ゆきライブステージなどを開催

アクセスと概要

世田谷区側の花火は、東急田園都市線よりも多摩川上流の東京側の河川敷で打ち上げられます。

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「世田谷区たまがわ花火大会」の最寄り駅は、東急田園都市線と東急大井町線が乗り入れる「二子玉川駅」。

駅から会場までは徒歩約15分ですが、当日は混雑が予想されるため、「二子新地駅」「上野毛駅」など周辺の駅からアクセスすることも検討しましょう。
また、二子玉川駅周辺をはじめとする各所からバスで会場に向かうことも可能です。バス乗り場の場所は下記の通りです。
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会場周辺の交通規制にともない、当日はバスの運行内容が大幅に変更となっています。下記の系統別運行詳細を確認のうえ、会場に向かいましょう。
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川崎市側の花火は、東急田園都市線よりも多摩川下流の川崎側河川敷から打ち上げられます。

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川崎市制記念多摩川花火大会会場案内図 (図:川崎市)

「川崎市制記念多摩川花火大会」の最寄り駅は、東急田園都市線「二子新地駅」。駅から会場までは徒歩約15分です。駅周辺は大変混雑し、花火大会終了後「二子新地駅」「二子玉川駅」は例年、改札規制を実施しています。「高津駅」「溝の口駅」「上野毛駅」「多摩川駅」の利用を検討しましょう。

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川崎側の花火打ち上げ会場周辺略図

両花火大会共通・当日の交通規制情報

花火大会当日、会場周辺は大規模な交通規制が実施されます。
東京側は15:00~21:00頃まで、川崎側は16:00~20:30頃まで、一部区間が車両通行止めとなります。自動車やバイク、自転車での来場は控えて公共交通機関を利用しましょう。


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花火大会のおすすめ観賞スポット

せっかく花火大会へ足を運ぶのであれば、できるだけ人込みを避け、落ち着いた環境でじっくりと観賞したいところ。ここでは、今からでも間に合う、おすすめの観賞スポットを紹介します。

おすすめスポット:多摩川河川敷

世田谷区側の花火を見るための有料観覧席の近くには、「宇奈根会場」「鎌田会場」「平瀬川会場」と3つの会場があり、花火を至近で観賞できます。最も混雑するのが有料観覧席に隣接する「鎌田会場」で、一部は立見専用エリアとなっています。こちらは場所取りもできないため、注意が必要です。とにかく近くで迫力をという人は、混雑していても「鎌田会場」が良いでしょう。
打ち上げ会場の西側にある「宇奈根会場」は、世田谷区側だけではなく、川崎市側の花火も正面から見えるおすすめスポットです。
「平瀬川会場」は打ち上げ会場の対岸に位置し、少し距離があるため、会場内では最も落ち着いて観賞しやすいスポットです。二子新地駅が最寄り駅となり、徒歩15~20分程度です。
川崎側の花火鑑賞の際も、花火の打ち上げ会場近くの河川敷は非常に混雑します。「北見方会場」は混雑しますが、ステージイベントも楽しめ、花火も近くで打ち上げられます。
前述の二子橋の川崎側の「宇奈根会場」付近はやや混雑が緩和されるおすすめの場所になる他、打ち上げ会場よりも更に南側へ移動して、第3京浜道路下流まで移動をした多摩川遊園周辺(世田谷区側の河川敷)や、せせらぎと親子広場(川崎市側の河川敷)周辺などでは比較的空いている場所で、花火を鑑賞することが出来ます。

少し離れて混雑を避ける、穴場の鑑賞スポット

多摩川台公園
東急東横線と目黒線、東急多摩川線が乗り入れる「多摩川駅」近くにある公園で、会場からは少し離れていますが高台になっているため、花火を観賞できる穴場スポットとなっています。トイレなどがあることも高ポイント。視界が開けている場所を事前にチェックしておきましょう。

砧公園
東急田園都市線「用賀駅」から徒歩20分程度でアクセスでき、打ち上げ場所からやや離れているものの、芝生エリアで落ち着いて観賞できます。花火の臨場感には欠けますが、人ごみを気にせずのんびりと花火を見たい人に向いています。

等々力緑地付近の河川敷
JR南部線の「武蔵中原駅」から徒歩20分ほどでアクセスができ、花火打ち上げ会場からは少し離れていますが、花火の全景を遠くに見ることが出来る場所です。

東名高速下流の河川敷
小田急線「和泉多摩川駅」で下車して、多摩川の河川敷を南方向に進んで東名高速道路の下流周辺まで行くと、遠いながらも花火を見ることが出来ます。

有料観覧席を購入するのも手です

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川崎市制記念多摩川花火大会の有料観覧席

座ってゆっくりと観賞したければ、有料指定席の購入が確実です。ただし、記事執筆時点で「世田谷区たまがわ花火大会」の有料観覧席はイス席(1人席)6,500円のみ購入可能。他はすべて売り切れとなっています。
「川崎市制記念多摩川花火大会」でも有料観覧席を発売しており、こちらは北見方会場・上野毛会場ともに半数以上の座席が購入可能です。確実に座って花火を観賞したい人は、こちら側の席も検討しましょう。

多摩川の両岸を舞台に繰り広げられる、豪華絢爛な花火の競演が楽しめる、2つの花火大会です。
花火大会当日は、花火とともに多くの出店なども楽しめる予定です。その美しさを最大限に楽しむためには、事前の計画が何よりも大切ですので、記事を参考に自分に合った観賞スタイルを見つけ、交通手段を確認して、秋の夜長を彩る特別な一日を心ゆくまで満喫してください。


毎年観賞しているという人はもちろん、まだ足を運んだことがない人も、この機会に秋の花火を楽しんでみてはいかがでしょうか?

(花火の画像:Pixta 、他画像:世田谷区・川崎市)

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